秋田東北商事株式会社

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2016年05月の記事一覧
2016.05.09 | 社長だより

社長だより vol.17

【大豆と小豆(あずき)その3】

雲平鯛

 出張先に“お菓子の鯛が届いています”とのこと。聞き直すと“馬口労町のお菓子屋さんから、私へ、と1枚多く作った”由。“雲平鯛だ”。老舗のこだわりにあれこれ思いをめぐらし帰社した。ずしりと重さを感ずる。家で計ってみると450グラムピッタリだ。旬の桜鯛のよう、いや雲平桜鯛だ。生きているようなしなやかさがある。餡子は小豆から手抜きのないしっとりとした晒し餡。普段食べない家内までも“この雲平はおいしい”と一緒にいただいた。
依頼主の心遣いの祝い事に思いが馳せる。

 一方、なぜこの雲平鯛の頭が右向きなのか気になる。店主に伺っても、“この跳鯛(はねだい)は昔から作っているので”と、理由はわからない。それにしても見事な彫型だ。精緻な手仕事には驚きだ。秋田で彫れる職人は先ごろ絶えたそうだ。
 箱詰めは同老舗の祝い用料理菓子で、結婚式の引き菓子だ。これだけ見後な引き菓子は見たことがない。「鯛は生雲平、エビとサザエと巾着は煉切り、かまぼこは波をあらわした雲平、羊羹は白小豆を水色に染めたもの」だそうだ。“こんな引菓子を注文したい”。

椿

 風薫る五月。遅い春を告げた椿も散りだした。“今年は「椿餅」を食べなかったなー・・・”写真は藪椿に絞りと白を接ぎ木した父の自慢の一品。今年も咲いたよ!
 花岡謙二編の日本植物歌集、椿の項に、正岡子規・伊藤左千夫・与謝野晶子・若山牧水・北原白秋・岡本かのこと並んで、嬉しいことに“平福百穂”の名がある。『くれなゐの道はかなしも玉椿ぬれ葉のかげにふふみけるかも』と。

 ところで、独りよがりの甘味C級グルメ3品。
『向能代の羊羹、かまだの酒饅頭、後三年道の駅雁の里おやき』
羊羹は亡くなった先代にごちそうになったもの。大釜についた羊羹の「こげ」で、木べらで削いで“まず、食べてみれ!”と。しつこい甘みもなく小豆の味そのもの。小倉羊羹のような小豆が切り口に当たりうす白い潤みを帯びて見える華やかさはないが、今も先代のもてなしが舌に残る。
 酒饅頭は昭和30年過ぎ、秋田駅前の元金座街と呼ばれた商店街にあった食堂の酒饅頭。(数年前廃業)テレビの出初めに家族四人市電に乗って出かけ、食堂で酒饅頭を食べながら相撲を見るささやかな団らんであった。湯気の中に納まっている酒饅頭。芳醇な酒の香りは今もって類を見ない。
 おやきは製造者が二人だが、形が“ごろっ”とし、皮が米粉の方だ。棚に見えなくなり、店員に聞いたらおばあさんが亡くなったと聞く。私流の食べ方は、冷凍後オーブンで表面をこんがりと焼いて食べるというものだ。皮は香ばしく熱々で、粒餡は冷たく絶品だった。
 残念ながら3品、いずれも今は手(口)には入らない。

平成28年5月

2016.05.02 | 事務美貌録

第四回投稿 新・いなさなな日記

★いなさなな日記★5月号

はじめまして。いなさなな日記の末尾より2番目の「な」です。
4月上旬、あるコンビニでスーツ姿の男性数名を見かけました。晴れやかな表情に、真新しいスーツ姿、一目で新入社員だと分かりました。フレッシュという言葉がぴったりで、見ているこちらが微笑んでしまいます。これから社会という航海に出る彼らに、ガンバッテとエールを送りたいです。

弊社でも中途採用で25歳の新人が入りました。芸能界に憧れて東京の芸能事務所に飛び込んだ経歴があります。背が高くて、ルックスも良い、いわゆるイケメンです。今後、どのような活躍をしてくれるのか楽しみにしたいと思います。

さて、GW最中です。今年は2日休めば10連休という大型連休。予定がある方もそうでない方も無事故で楽しく過ごしていきましょう。

先月、仙台の宮城県立美術館で「レオナルド・ダ・ヴィンチと“アンギアーリの戦い”展」を鑑賞してきました。日本初公開の絵画や現地美術館内の写真、ダヴィンチの多才な才能を紹介するコーナーがありました。教科書に載っていた作品もあり、貴重な品々をじっくり堪能してきました。興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

http://davinci-mmt.tv/

今春は、「もうひとつの輝き最後の印象派」(秋田市立千秋美術館)

http://www.city.akita.akita.jp/city/ed/ss/senshu-art/default.htm

「江戸の遊び絵づくし展~おもしろ浮世絵ご覧あれ!~」(横手市秋田県立近代美術館)

http://www.pref.akita.jp/gakusyu/public_html/

という面白そうな絵画展が続きます。芸術の秋ならぬ、芸術の春を満喫したいと思います。