秋田東北商事株式会社

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2019年09月の記事一覧
2019.09.02 | 事務美貌録

第四十四回投稿 事務美貌録 9月号

 やっと会えた!!冒頭から興奮気味のマンホール女子「な」です。

ミッフィーカフェ

 東日本大震災で被災した岩手県釜石市に「元気と希望をもたらす交流の場を!」との想いから、オランダ王国大使館及びディック・ブルーナ・ジャパンの協力のもと、2015年に「ミッフィーカフェかまいし」がオープンしました。そこに、たった1枚だけあるのが、このミッフィーのマンホール蓋です。

 専用の枠にデザインプレートを固定する(メーカーによって異なる場合があります。)為、従来のデザイン蓋の様に鋳型が必要なく、少量枚数から生産が可能です。「ポイ捨て禁止」「非難場所への誘導」などといったサインを示したものや、企業や観光地PRなど使い方は様々です。全国各地でこのようなデザインマンホール蓋がどんどん増えてきています。

 ミッフィーカフェかまいしには、限定品として「ラグビーミッフィー」があります。釜石市といえば、「ラグビーのまち」。もともとは、「日本ラグビーフットボール選手権」で1979年から1985年まで7連覇という偉業を成し遂げ「北の鉄人」と呼ばれていた、新日本製鐵釜石製鉄所ラグビー部の存在に由来しています。その決勝戦の応援では、何十本もの大漁旗が振られていたそうです。

「虎舞」がデザインされたマンホール

 漁業の町でもある釜石には「虎舞」という芸能が伝承されています。漁師の家族が無事に帰る事を念じて、「虎は一日にして千里いって、千里帰る」ということわざから虎を模して踊ったものだそうです。

 釜石市のマンホールは伝統芸能「虎舞」がデザインされています。

 虎舞のマンホールカードも8月から配布が開始されます。そちらも欲しいですし、虎舞のカラーのマンホールも探したいです。まもなく開幕するラグビーワールドカップの試合が行われる釜石鵜住居復興スタジアムには、もっともっとたくさんの種類のカラーマンホールがあるという噂も聞きました。また釜石でマンホール探しをしに再訪したいと思います。

2019.09.02 | 社長だより

社長だより vol.57

【秋の気配】

 9月の古い呼び方は、長月(ながつき)だが、菊月とも言うそうだ。9月は30日あるが、他の奇数月、もちろん例外もあるが1日少ない。なのに長月だ。何となく秋の夜長を連想させるがその由来はわからない。このまま思い続けていればそのうち何かの文章に出て、にんまりと秘かな満足を味わうことだろう。
母親から日にちの多い月、少ない月を覚えるのに、“左のこぶしを上にして、第三関節を右から1月、次のへこみ(凹)を2月と順々に数えてゆくと左端が7月となる。そして折り返し、その7月を8月として右に数えると、でっぱり(凸)が長い月(31日)、へっこみは少ない月と分かる”、と教えられた。小学校の1・2年だったろう、テストの時などいろんなことに母親が出がけに忘れないようにと小指か薬指に赤い糸を結んだことを思い出す。先月、父の十三回忌に合わせて母の分も引っ張り法要を営んだ。

09_69①

秋雨  今年は西日本を中心に、大変な豪雨に見舞われたが、当地は雨が少なかった。秋田の水がめ、玉川ダムの貯水率が27パーセント以下になり、放流制限がかかるという。又、戦時中玉川毒水の影響を受け、魚の棲まない湖となった日本一深い田沢湖は最低水位を超え、遊覧船の発着がままならないそうだ。
「篠突く雨(しのつくあめ)」という言葉がある。安藤広重の東海道53次『庄野』に傘をすぼめた浮世絵がある。見た感じ、驟雨(しゅうう)かなと思うが、「篠突く雨」は驟雨よりさらに猛烈な雨のようだ。春雨は、“濡れて帰ろう”、だが、秋雨はオホーツク海気団が控えているので濡れて帰る気にはならない。

かりのわたり  空も高くなると、「かりのわたり」がはじまる。シベリア・樺太・北海道・竜飛・十三湖・八郎潟・高清水の丘・新潟中越がわたりのコースの一つである。唱歌にある「さおになり かぎになり」が思わず口をついて出てくる。100羽ぐらいの大編隊もあれば、小ぶりの編隊もある。白鳥などもそうだがどうしてあんな形の編隊になるのだろう。時々先頭が交代しているように見える。声にならないが“頑張れよ”、と声をかける。しかし、夜中に飛来して鳴かれるのはなんともやるせない。布団の中で『雁風呂』を思い、目をつむる。

虫を聞く  朝起きて窓を開けるとひんやりした涼風が入ってくる。秋はそ知らぬふりして側に寄っていた。二度目の家には、よく、「すいっちょん」とか「コオロギ」が入りこんで気になって眠れないこともあった。子供時分、生け垣にろうそくを持ってキリギリスそっくりの「うまおい」とりに出かけ、腕によく擦り傷を作った。難儀をした割に直ぐに死んでしまい、かわいそうなことをした。やはり、虫の音は、秋草の根元ですだく声がいい。

09_69②

  昨年、松島の瑞巌寺に参詣したおり、山門の奥まったところに小さな池があった。そのわきに萩が数株植えられていた。ふわっとまくようにしなだれている。朝の雨で露をしっとり包み、うら若き女性が涙をためているような風情にも見える。萩というと、「宮城野萩」、そして、あの『伊達騒動』が出てくる。秋の夜長に「樅木は残った」をもう一度読んでみようか。柄にもなく萩はそんな気にもさせる。

令和元年.9月