秋田東北商事株式会社

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2022年09月の記事一覧
2022.09.01 | 社長だより

社長だより vol.90

 だいぶ涼しくなってきました。もう“9月”です。“秋”に向かっていますので、残り少ない夏を噛みしめたいと思います。皆さん、朝晩の寒暖差には十分に気を付けて日々を過ごしていきましょう。

 最近読んだ雑誌で「松下幸之助さん」の特集記事が掲載されていて、非常に強く引き込まれました。読み入っているとご自身の著作「道をひらく」は没後30年以上経った今も売れ続けている事を知り、直ぐに書籍店へ向かい購入し、そして一気に読み上げました。
 今回は121篇の短文集「道をひらく」の中から私が考えさせられた1篇をご紹介致します。

【縁あって】
お互いに、縁あってこの世に生まれてきた。そして、縁あっていろいろの人とつながりを持っている。「縁あって―」何だか古めかしい言葉のようだけれど、そこにはまた一つの深い味わいがひそんでいるように思える。
人と人とのつながりというものは、とにかく人間の個人的な意思で出来たと思いやすいもので、だからまたこのつながりは、自分ひとりの考えで、いつでも断てるかのように無造作に考えやすい。
だが本当はそうでない。人と人のつながりには、実は人間のいわゆる個人的な意思や希望を超えた、一つの深い縁の力が働いているのである。男女の縁もまた同じ。
そうとすれば、お互いにこの世における人と人とのつながりを、もう少し大事にしてみたい。もう少しありがたく考えたい。不平や不満で心を暗くする前に、縁のあったことを謙虚に喜びあい、その喜びの心で、誠意と熱意をもって、お互いのつながりを更に強めていきたい。
そこから、暗黒をも光明に変えるぐらいの、力強い働きが生まれてくるであろう。
[PHP研究所「道をひらく~松下幸之助」より]

 勿論、皆さんも「松下幸之助さん」の事はご存じだと思います。パナソニックホールディングス(旧社名:松下電気器具製作所、松下電器製作所、松下電器産業)を一代で築き上げた経営者で「経営の神様」と称されています。又、経営者として発した様々な言葉は、平成元年に世を去った今なお、多くのビジネスマンの心を掴んでおり「尊敬する経営者第1位」に選出される事も多々ある人物です。
 私は「経営の神様」と称される松下幸之助さんであっても「自身の努力や能力と関係の無い」「個人的な意思や希望を超えた」未知の力として“縁の力”という存在を大切にしている事に驚きを感じました。又、縁を大事にする気持ちや感謝と合わせて「縁のあったことを謙虚に喜びあい」「誠意と熱意をもって、お互いのつながりを更に強めていきたい」などの言葉に強い気持ちを感じました。更には今回紹介した1篇だけでなく全ての短文に難しい単語(言葉)がなく、誰でも読んで理解が出来る事に素晴らしさと優しさを感じました。
 今後は私も今まで以上に人とのつながりを運命とも言える“縁の力”と考えて大事にしていこうと思います。又、謙虚な気持ちや誠意や熱意を大切に、尚且つ相手が理解しやすい言葉で優しさを忘れずに伝えていこうと思います。

 最後になりますが、今月も「新型コロナウイルス」の経過について記載致します。7月上旬から全国各地で感染者確認が急激に増加傾向に転じ、今も高止まりの状況は続いています。現在主流のオミクロン変異株“BA.5”は過去最大の感染拡大状況となっており、いわゆる“第7波”から中々抜け出す事が出来ません。秋田県内でも感染者確認が急激に増加した高止まりの状況が続いており、昨日は『1,332名』の感染確認がありました。8月31日時点で累計感染者数が81,613名となりましたが、8月の1ヵ月間で過去最高36,139名の感染者が増加した事になります。現在の詳細は入院者数259名(うち重症者3名)、宿泊療養者数104名、社会福祉施設等療養者758名、自宅療養者12,888名、入院等調整中7,786名といった状況です。今は私達が出来る基本的な感染防止対策を確実に行ない、新型コロナウイルスに臆する事なく日々を過ごしていきましょう。更に万が一、感染した場合や可能性がある場合は適切な行動や対応を行なっていきましょう。そして絶対に“誹謗中傷”はやめましょう。

 更に毎回記載していますが、感染者の確認が高止まり状況で未だ終息に至らない「新型コロナウイルス」と戦い続け、感染者を昼夜問わず日々支えて救い続けて頂いている医療従事者並びに関係者の皆様、治療薬やワクチンの開発に尽力して頂いている研究者の皆様、本当に敬服致します。くれぐれもご自愛下さい。

 長いようで短い1ヵ月。又1ヵ月後に更新致しますので、お付き合いを宜しくお願い致します。

 令和4年9月

2022.09.01 | 事務美貌録

第80回投稿 事務美貌録 9月号

 社会人として働き始め数十年。平日の楽しみはランチタイムです。
 NHKの番組で「働く人のランチ」を主役にしたサラメシという番組があります。サラリーマンの昼食(サラメシ)から、話題の企業の社長さん、憧れのスポーツ選手まで。多彩な職業の人々の様々なランチを徹底的にウォッチング。この仕事だからこのランチというおどろきの法則や、笑いと涙のエピソードなど。ランチを入り口に現代日本で働く人びとの喜怒哀楽を、楽しく鋭くみつめます!という番組で毎週楽しみに見ています。
 そこで今回は私のサラメシ。普段はパンやおにぎりといった手軽に食べられるものが多いですが、週に1回程度宅配のお弁当を注文します。日替わりや季節限定や定番のものなど種類もあり毎回あれこれと楽しみながら選んでいます。

 今は新型コロナウィルスの影響から社内で集まってお昼を食べるのは難しいですが、一緒に頼んだ同僚と感想を言いながら食べるのも楽しいひと時です。次は何を注文しようか悩んでいる「さ」でした。

2022.09.01 | エコムジャーナル

エコムジャーナル No.26

 岩手県北上担当のKです。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 この度も私のジャズなど音楽にまつわる、個人的な小さな出来事から感じたことを書いていこうと思います。しばらくの間お付き合いいただけましたら幸いです。

 2週間ほど前のことです。北上市にはさくらホールという、素晴らしく設備が整ったリハーサルスタジオが併設されている施設がありまして、その日もいつもの休日の過ごし方としての楽器練習をと来てみたのですが、ホール入り口あたりを中心に何やら人だかりができていました。後で聞いたところでは施設主催の盆踊り大会だったそうです。
 これは何だろうなと訝しげに思いながら人や出店を回り込みながら歩いていると、顔見知りである隣接市のスーパートランぺッター氏がいらっしゃるのを発見。あいさつがてらに「これは何をしているの?」と聞いてみたところ、氏、満面の笑顔で「Kさんコソ練ですか?注:コソ練とはこそこそ練習するという意で、アマチュアビッグバンド界隈ではなぜか個人練習をこう表現することが多い。いいからこっちへ来てください。」と連れていかれた先がステージ脇の楽団ブースということでして、そこには見知った顔もちらほらと見られました。言われるがままケースから楽器を出し、結局飛び入り参加ということで急遽盆踊りの生演奏をさせて頂くこととなりました。

 岩手県に生活拠点を移す以前はこういった夏祭りバンドの演奏というのはちょくちょくと参加させていただいていましたので、当時を思い出しながら楽しく参加させていただきました。盆踊りなどの参加型のお祭りは皆さんノリがよく、何をやってもウケやすいので、演奏する側もついつい羽目を外した演奏をやりがちです。自分もやりすぎないようにと気を付けてはいたのですが、後になって思い起こせば、うんちょっとやりすぎました。

 音楽に限らず人前で自己表現をするという行いは、そのイベントの趣旨や規模の大小にかかわらず、その行為自体が地域の文化活動の一端を担うことになるという側面を避けることはできないと私は考えています。
 コロナウイルス以降、こういった生産性に直結しない文化行為の価値が少しずつではありますが確実に低下していることを日々感じています。直接体験ではないリモート体感が価値を日々重くしていくということは、結果的として何かに自分の意志で何かに直接的に参加するという機会を阻害することになるのではないのかと私は感じるのです。

 以前取り上げさせていただきましたジャズ喫茶のマスターがこの春にお亡くなりになられました。体調がよろしくないことは私も承知していましたが、直前までほぼ毎月お店に伺わせていただいては少しの時間だけお話をさせていただいていまして、訃報に接してから今日まで、時々そのことを思い出したりもします。
 自分なりに大事にしていた場所ではあるのですが、お店も閉じられることとなりました。

 岩手には、別の土地から移ってきた私が驚くほどにポテンシャルが高いジャズ文化があります。先達が育ててくれた豊かな森を守りつつ、新しく木を植えていくのが後に続く世代の責務なのだと思います。

 今回の一枚

「In a Sentimental Mood」 本田竹広
本田竹広(ピアノ) 井野信義(ベース) 森山威男(ドラム)
曲目:①Mr. P C ②Misty ③チェニジアの夜 ④Body&Soul ⑤枯葉 ⑥Once I Loved⑦In a Sentimental Mood ⑧Everything Happens To Me

 岩手県宮古市出身、2006年に若くして逝去された伝説のピアニスト本田竹広さんによる
1985年の作品です。この3人の組み合わせは日本ジャズの頂点の一角を占めると言って
も大げさではないと思います。⑥はアントニオ・カルロス・ジョビンの名曲ですが、この
演奏には特に圧倒されました。
 本田竹広さんと直接接点があった方が私の周囲にもいらっしゃり、日々お話を伺っては耳
に親しんでいます。

 今回はここまでとさせていただきます。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。