秋田東北商事株式会社

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2023年12月の記事一覧
2023.12.01 | 社長だより

社長だより vol.105

 早いもので2023年も残り1ヵ月となりました。2020年から続く“新型コロナウイルス”の感染症分類が今年5月に2類相当から5類に引き下げとなり、様々な制限や我慢、困難や努力から解放された生活を今は送れています。しかし新型コロナウイルス感染は終息した訳ではありませんし、季節性インフルエンザの感染が増加傾向にあります。又、お酒を嗜む機会が増える時期でもあります。体調管理には十分に気を付けて、日々を楽しく過ごしていきましょう。

 今月は最近読んだ雑誌に掲載されていた『AI時代だからこそ問われる、「雑談」の真価とは』というコラムについてご紹介したいと思います。以下に抜粋を記します。

 人工知能がますます発達して、人間の仕事のあり方も変わろうとしている。最近ある人に聞いた話では、子供達の一部で「悲観論」が流行っているという。「これからは全部人工知能がやってしまうから、ぼくたちがやることはないよね」と子供達がお互いに言っているのだという。子供の考え方というのは、いつの時代も大人達の気分を反映する。( ~中略~ )
しかし悲観する必要はない。人工知能がどれほど発達しても、社会や経済のあり方が大きく変化しても、新しい局面を切り開いていく人間の能力が不必要になる事はないのだ。むしろ、私達は時代に合わせて自分達の能力を磨いていったらよい。

 ところで、ある人の能力がどの程度のものか、また仕事がどれくらい出来るかが分かる一番のテストはなんだろうか?ずばり、それは「雑談」である。たかが雑談、されど雑談。雑談をないがしろにする人は仕事が出来ないし、人に信頼されないし、何よりも自分の人生の可能性を十分に活かす事出来ないのである。なぜ仕事が出来る人は雑談力が高いのか?雑談には、人間の能力の本質に関わる判断し選択する能力や、相手に信頼されて共同作業の礎を築く能力が反映されるからだ。
 雑談には、その人の全てが表れる。大脳皮質の側頭連合野に記憶された様々な知識、人生経験、人間観、気遣い、大局観などが言葉を通して明らかにされる。相手の話を聞き、自分が話す「話者交代」をどれだけ的確に出来るかも問われる。

(ちなみに、、、)
今回も“雑談” をウィキペディアで調べてみると「特にテーマを定めないで気楽に会話する事。一般的に、とりとめのない話である事が多い。」とありました。
“気楽”で“とりとめのない”ような事が、、、“ないがしろ“にしてはいけない“大切”な事なのですね。

 今回、抜粋ではありますがご紹介したコラムを読んで皆さんは何を思い、何を考えましたか?私は「子供の考え方というのは、いつの時代も大人達の気分を反映する。」との言葉について非常に考えさせられました。コラム内の言葉は、世の中全体に対しての言葉だとは思います。私は非常に身近な事になりますが、自分自身の子供達にどのような気分で接してきたのか、どのような考え方を伝えてきたのか、しっかりと思い出す事が出来ません。親として一番近くにいる大人として、恥ずる事無い対応が出来ていたかは疑問ですが、もう既に子供達も大人です。今度、帰秋した際にはじっくり話をしてみようと思います。それこそ“雑談”してみます。
 また様々な知識、人生経験、人間観、気遣い、大局観などが言葉を通して明らかになる雑談です。普段の自分がどのような雑談をしているかが気になりました。どちらかと言えばウィキペディア調べの“気楽”で“とりとめのない”話をしていたように思います。今後は雑談であっても大切にして、相手の話も聞きながら、AIには絶対に出来ない血の通った会話“雑談”をしていこうと心に強く思いました。そして今更かもしれませんが、、、仕事が出来る、信頼される人間を目指します!!!

 長いようで短い1ヵ月。又1ヵ月後に更新致しますので、お付き合いを宜しくお願い致します。

令和5年12月

2023.12.01 | 事務美貌録

第95回投稿 事務美貌録 12月号

 早いもので、今年も残すところ一ヶ月となりました。
 今年は猛暑が続き、いつ秋になるのだろうと思っておりましたが、そんな秋もあっという間に過ぎ、11月11日には秋田でも初冠雪が観測されました。

 あっという間に過ぎた”秋”ですが、皆様紅葉はご覧になりましたでしょうか。
 私は、今年お花見のタイミングを逃してしまったため、紅葉は絶対に見に行きたい!!と思い、はりきって東北の紅葉スポットを探し、泊まりがけで青森県の八甲田山(八甲田ロープウェー)へ行って参りました。

 八甲田ロープウェーは十和田・八幡平国立公園の北部に位置し、青森市から車で40分ほどでロープウェー山麓駅に到着します。冬から春にかけては山岳スキー、雪解けとともに数多くの高山植物が咲き乱れ、山頂公園駅を基点とした自然遊歩道を利用し、手軽に高山植物ウォッチングも楽しめます。1月から2月には樹氷鑑賞を楽しむ方も近年増えているそうです。
 私が行った10月は紅葉シーズン真っ只中ともあり、チケットを買うのも長蛇の列でした。
チケット購入後1時間半ほど待ち、やっと念願のロープウェーに乗車。
 20分おきに100人も乗れるゴンドラで山頂公園駅に向かうのですが、毎回満員で外国の方もたくさんいらっしゃいました。

 天気が良ければ岩木山もはっきり見えるようですが、残念ながら山頂は曇っており、紅葉もまだまだ途中のようでした。
 絶景とまではいきませんでしたが、澄んだ空気と壮大な景色で存分に楽しむことができました。
宿泊は「南田温泉 ホテルアップルランド」に泊まりました。
 このホテルの創業者は、りんごの移出業を営んでいた方で、寒い環境の中で頑張ってくれている労働者のためにと、温泉を掘り当てた事がきっかけになり現在に至っているそうです。
 写真は、ウェルカムドリンクなのですが、蛇口をひねるとりんごジュースが出てきます。
大浴場にはりんごがたくさん浮かべられており、食事もりんごを使った料理がたくさんあり、まさにりんごづくしのお宿でした。

 そしてホテルの敷地内には、りんごを高く掲げるりんご大観音像が!!!
何よりもテンションが上がってしまった「な」でした。

2023.12.01 | エコムジャーナル

エコムジャーナル No.41

【しぐれ】

 『庭一杯に散った落ち葉を濡らして、時雨の秋の名残を惜しむように降るころだ(*)』、

と書けばいかにも瀟洒な庭にもみじが散り、歩けばかさかさとしっとり落ち着く風情があるように聞こえる。
しかし、この頃我が家の庭木は長年面倒見てもらった庭師さんが亡くなり荒れ放題に近い。私も以前に比べ選定もほとんどせず、落ち葉も裏山から飛んできたものだ。ただただ面倒で片づけてないだけだ。

 

 今年は暑さが居残り、秋はそさくさと過ぎてゆく。
時雨と聞くと「北山しぐれ」が浮かんでくる。降る範囲は非常に狭く、京都がよく似合う季語だ。浮世絵に北山杉に降る時雨の絵がなかったろうか。傘をすぼめて急ぎ足の旅人の絵がなかったろうか。時雨は本来急に雨がパラパラと短時間降る雨だが、9月10月の時雨は木の葉を色づかせ、今時分の時雨は秋の終わりから冬の初めの雨で木の葉をちらす。
芭蕉の有名な句に「初しぐれ 猿も小蓑(こみの)を 欲しげなり」がある。

 秋田での時雨は雪が降るまでのわずかな時間だ。天気をにらんで雪囲いに精を出す時だ。しかし、冒頭にも書いたが、何事にも面倒が先に立ち、雪囲いも棒や縄など材料を出すだけで、「疲れた」と先送りとなる。今年は玄関前の庭だけは屋根からの落雪もありなんとかかんとか終わった。
 父は生前、雪囲いが終わると母に「やめ ほろった」と言っていた。『やめは病(難儀) ほろうは衣服についたごみなどを払う』、「毎年のことだが難儀な雪囲いが終わった」という意味だったんだろう。この歳になるとよくわかる。
 今年は初雪が11月24日にあった。例年、11月の雪は20センチぐらい降る。「これから雪かきが始まるぞ」と覚悟を決めさせる雪だ。昨年ヤマハから我が家に来た冬の出稼ぎ、“青のかきたろうさん”、元気で頑張ってください。今年の雪は多いのだどうか。気がもめる。

(*山本健吉 言葉の歳時記 しぐれから引用)