秋田東北商事株式会社

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2018年04月の記事一覧
2018.04.02 | 事務美貌録

第二十七回投稿 新・いなささなか“ま”だ日記 

★いなささなかまだ日記★ 4月号

 長かった冬が終わり、ようやく春らしくなったように感じます。4月といえば、入学式・入社式・お花見・桜・新学期・新入社員等々いろいろあります。暖かな気候に誘われて、何か新しい事を始めてみようという気分にもなります。

 当社は会計年度を1月~12月としており、決算が終わったばかりですが、なぜ4月から新年度と言うのか気になり調べてみました。
 新年度の始まりが4月になったのは、明治19年(1886年)。当時日本の主産業は稲作で、政府の主な税金収入源が農家のお米だったそうです。納税はお米ではなく現金だったので、農家が秋にお米を収穫し、それを現金に換えて納税し次の年の予算を組むには、1月では間に合わず、4月からとするのが都合が良かったそうです。又、当時世界一の経済力を誇ったイギリスの会計年度が4月からだった事もあり、当時の日本にとって重要な国であったイギリスに倣って会計年度を4月からにしたともいわれているそうです。新年度が4月に決まったので、税金でまかなわれている学校の新学年(新年度)の始まりも4月になっていったようです。とあり、疑問が一つ解決しました。

 3月は、年度末で忙しい方も多いと思います。私は、健康保険の手続き等している為、全国健康保険協会(協会けんぽ)のHPを参考にしています。(保険料率・健康情報等)
 『3月は、“メンタルヘルスの不調を防いで血管も健康に!”というテーマで
 柔らかい日差しに春の訪れを感じる3月は、人事異動や昇進など、社会生活の面で大きな変化を迎える季節です。年度末ならではの忙しさ等も加わって、普段よりストレスをため込みやすい時期であるとも言えます。そんなときにこそ気をつけたいのが、心の健康(メンタルヘルス)。忙しさや不安は目には見えないストレスとなって、あなたの身体にも悪影響を与えることがあります。
 ストレスというと心労や過労など、嫌なことや辛いことをイメージする人が多いかもしれませんが、嬉しいことや楽しいことも含めて、日常のさまざまな出来事がストレスの要因になります。適度なストレスは人間的な成長を促すものですが、ストレスが過剰になると、メンタルヘルスの不調をまねくだけでなく、身体疾患のきっかけになることもあります。たとえば強いストレスが長く続くと、身体を安定した状態に保つように働く自律神経や内分泌系に異常が生じて血管に負担がかかり、血管病のリスクが高まることが知られています。恐ろしいのは、強いストレスは、時に心筋梗塞や脳卒中といった命にかかわる病気の引き金になることがある点です。
 ストレス対策の基本は、まずは自分のストレスに気づくことです。自分の「ストレス反応」に気づいたら、休養や気分転換をするなど早めのセルフケアでストレス解消を促すことが、メンタルヘルス不調の予防、さらには血管病をはじめとした身体の不調を防ぐことにもつながります。』

とありました。暖かくなったので、ストレス解消の為にも散歩を再開してみようと思う“ま”でした。

全国健康保険協会(協会けんぽ)HP お役立ち情報より抜粋
http://www.kyoukaikenpo.or.jp/

2018.04.02 | 社長だより

社長だより vol.40

【ミソソ ミレド レミソミレ・・・】

  日曜の朝、8時5分、NHK第一放送、『音楽の泉』はシューベルトの「楽興の時」で始まる。おなじみの声で、主題の旋律や演奏者の紹介。どこかで聞き覚えのある旋律が出てくると、途端に思い出への呼び水というのか、遠い人生へスイッチが入ってしまう。 よく知っている曲ともなれば気持ちが高揚する。そして深みのある解説はつとに心地よい。今の解説者は皆川達夫氏だが、いつになっても子供のころの「堀内敬三」さんのイメージが強い。

房総
千葉の友人から房総の花だより

 4月になり桜前線の等高線もずいぶんと上がってきた。もう少しで秋田にも届く。陽光に、つい、がらにもなく“春のうららの隅田川(花)、春の小川”がふっと口をつく。早春の卒業式では「仰げば尊し、蛍の光」などはとうになくなったろう。川沿いの桜並木に子供たちの歓声もモノクロ映画でしか見られなくなった。
 春の付く、春を彷彿させる楽曲は数多くある。早春賦・おぼろ月・メンデルスゾーンの「春の歌」・ヴィヴァルディの「四季/春」・くるみ割り人形の「花のワルツ」、自然の中にゆったりと遊ばせる「田園」もその一つだろう。確か“春を愛する人は心清き人…”という歌もあったな~。

交響曲第九番 新世界から

 春はのどかな情景を思い出させるだけでなく、新天地に向かう役割も演じる。ドヴォルザークもその一人。50歳のころ、ボへミヤからアメリカに渡り、交響曲第九番【新世界より】を作曲している。全編にわたって、どこか懐かしい旋律の【新世界より】。特に広く知られている第2楽章の冒頭序奏後の「家路とか遠き山に日は落ちて」は教科書にも載っていた。 “♪ミソソ ミレド レミソミレ ミソソミレド レミレドド・・・”、遠き山に 日は落ちて 星は空をちりばめぬ・・”。作詞はあの堀内敬三さん、どこか哀歓を帯びたメロディにぴったりの歌詞だ。この部分は木管パート群右側で柔らかく落ち着いたイングリッシュホルンがソロで奏でている。ラールゴとあり、スラーがかかっているので滑らかにゆったりと流れる。この部分になるといつも決まって思うことがある。

 それは指揮者がイングリッシュホルンをどうひかせようとしているのかだ。著名なオーケストラにはきら星のごとく凄腕のソリストたちがいる。指揮者の考えを無視して独り舞台とばかり演奏ということもあるのではないだろうか。協奏曲であれば、お互いの立ち位置ははっきりしているので、安心しているが、【新世界より】など独奏がある場合奏者がどう演奏するのか気になっている。
 写真CDの指揮者はハンガリー動乱で西側に亡命したイシュトヴァン・ケルテス。オーケストラはあのウインフィル。イングリッシュホルンが歌い始めると、いつも“身構える”のだがその違いが分かるはずもない。ただ、ケルテスの緩やかな棒が民族の秘めた思いを支えているのだろうと感じるだけだ。やはり、楽員の心をつかんでいる指揮者あってのオーケストラだと思う。東欧の心をもった天才ケルテス。40歳過ぎ、道半ばでの突然の他界。生存していれば90歳前後だろうか。さぞかし名盤が遺ったろう。残念だ。

平成30.4月