秋田東北商事株式会社

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2021年11月の記事一覧
2021.11.01 | 社長だより

社長だより vol.81

 今月も冒頭は「新型コロナウイルス」の経過について記載致します。一部不安の声があった中、10月1日に「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」全てが一斉に解除されました。その後、ワクチン接種が進んだこともあり感染者の減少傾向が続いています。秋田県内でも感染者の減少が顕著に見受けられ、感染者の確認が『0名』との日もあります。更には秋田県独自の感染警戒レベルが「2」へ10月28日に引き下げられました。10月31日時点で累計感染者数が1908名となり、現在は入院者数3名(うち重症者0名)、宿泊療養者6名、入院等調整中2名といった状況です。ワクチンの接種率も秋田県では1回目接種率80.86%、2回目接種率74.69%といった状況となっています。(10月24日時点:NHK調べ) ワクチンを接種したとしても気を緩める事なく、感染防止対策を確実に行なった生活“Withコロナ”を心掛けましょう。そして絶対に“誹謗中傷”はやめましょう。
 更に毎回記載していますが、1年以上も未知のウイルス「新型コロナウイルス」と使命感を持って向かい合い、戦い続け、感染者を日々支えて救い続けて頂いている医療従事者並びに関係者の皆様、治療薬やワクチンの開発に尽力して頂いている研究者の皆様、心より敬服致します。くれぐれもご自愛下さい。

 時節柄、様々な方の演説を拝聴する機会が多くなった今日この頃です。その中で全国的にも有名な方の演説で『秋田県は全国で一番真面目な県です、その他にも〇〇や〇〇も日本一です』とお聞き致しました。(新型コロナの感染拡大の中で、感染防止対策や行動自粛を真面目に徹底しているからこそ現在の状況となっているし、そのように判断出来るとの事でした。) この方の演説は以前にも拝聴する機会がありましたが、その際にも“秋田の日本一”についてお話されていました。この方のトーク術なのかなと思いながら「秋田県の日本一って何があるのか?」と思い調べてみました。『秋田県の日本一と全国ベスト3』(令和2年12月9日改訂版)という秋田県企画振興部調査統計課が作成した資料をもとにご紹介致します。ちなみに本資料の作成目的は『秋田県の日本一と全国ベスト3は、平成20年から全国ランキングを通じて、秋田県の位置付けをお知らせする事で、県民の皆様に、「統計」に興味を持っていただくことや、秋田県の良さを再認識していただく契機となることを目的として作成しているものです』とありました。秋田県公式ホームページにもアップされていますので、興味を抱いた方は是非ご覧下さい。

【秋田県の日本一】
●スギ人口林面積[366,665ha] ~2位:宮崎県[224,828ha] 3位:岩手県[200,525ha]
●くさそてつ(こごみ)の生産量[26.6t] ~2位:山形県[18.3t] 3位:新潟県[10.8t]
●睡眠時間(週全体1日当)[482分] ~2位:青森県[479分] 3位:山形県[476分]
●理容所・美容所の数(人口10万人当)[561箇所] ~2位:山形県[515.7] 3位:徳島県[473.4]
●住宅所有率[70.8%] ~2位:富山県[68.6%] 3位:新潟県[67.5%]
●重要無形民俗文化財の件数[17件] ~2位:新潟県[13件] 3位:愛知県[12件]
●70歳以上働ける制度のある企業割合[43.7%] ~2位:大分県[37.5%] 3位:島根県[37.3%]
●風力発電導入量[488MW] ~2位:青森県[476MW] 3位:北海道[447MW]

 この他にも有名な「小中学生の学力」「小中学生の身長や体重」や「運転席、助手席のシートベルト着用率」など沢山の日本一がありますが、皆さんはご存じでしたか。又、番外編として「生しいたけ、ほんれんそう、キャベツ、もやし、なす、だいこん漬の1世帯年間購入数量」「身の回りの用事、食事にかける時間」が全国1位との情報も掲載されていました。
 『陸の孤島』などと言われることもある秋田県ですが、今回は素晴らしい事や誇れる事も多々ある事に気付かされました。全国トップクラスの人口減少となっている秋田県ですが、現在住んでいる私達が身の回りにある様々な文化や魅力を再確認し、理解して広める事が人口減少に歯止めをかける事に繋がるかもしれませんね。

 長いようで短い1ヵ月。又1ヵ月後に更新致しますので、お付き合いを宜しくお願い致します。

令和3年11月

2021.11.01 | エコムジャーナル

エコムジャーナル No.17

 フィンランドの小説家であるトーベ・ヤンソンの代表作「ムーミン」―――作品の舞台となるムーミン谷は「緑豊かな、どこよりも美しい谷」と表現され、長閑な時間の中で多くの物語を生んできました。ここ秋田には日本のムーミン谷と形容される場所があるのです。

 秋田と岩手の県境にそびえ、いくつもの火口丘と外輪山が峰を連ねる活火山・秋田駒ヶ岳。北日本一と言われる高山植物の宝庫であり、花の名山としても知られています。紅葉シーズンは「錦秋の秋田駒」と称され、多くの登山者で賑わいます。活火山によって生まれた自然の造形美が錦秋に染まる光景をこの目で見たく、山頂付近の色づきが確認できた本年10月上旬、いざ秋田駒ヶ岳へ―――

 朝6時前、まだ薄暗い8合目登山口駐車場に到着。辺りはガスに覆われているものの、天気予報を信じて身支度を済ませ登山開始。紅葉のピークが過ぎたのか色づいた落葉が敷かれた登山道、その両側に生茂るヤブの露に身体を冷やされながら歩を進めます。歩くこと1時間、阿弥陀池(標高1530m)に到着。霧雨の阿弥陀池は北欧を思わせるような幻想的な風情が漂います。

 最高峰の男女岳(標高1637m)に登頂後、山小屋で朝食をとっていると予報通り晴れ間が見え始め、いよいよカルデラに囲まれた火口丘地帯へ。しかし、気まぐれな秋の空。お目当ての馬場の小路(通称ムーミン谷)に辿り着いた途端に再び天候が崩れ、冷たい雨に遭います。本峰の男岳(標高1623m)を登頂しても天候は回復せず、ガスの切れ間から麓にある田沢湖の一部が見えるのがやっと。さすがに予報が外れることもあるか―――予定を早め男岳の稜線を下りながら、秋雨で冷えた身体を乳頭温泉郷で癒して帰ろうと考えていたその時、それまでの天候がまるで嘘だったかのように空が一挙に晴れ渡り、活火山の女岳、それに寄り添うように並ぶ小岳がその全景を現します。女岳の山肌には50年前の火山活動による溶岩流跡が生々しく残ります。

 天候が良転したことで、急いで谷間へ戻ります。ようやくお目にかかることができた日本のムーミン谷の全景。右手には蜜ヤブのくっきりとした緑色の中に点々と浮かぶ灌木の紅葉、左手には活火山・女岳の溶岩流跡、その間にはゴツゴツとした岩壁―――異なる表情のピークに囲まれながら長閑な時間が流れるムーミン谷は、この登山のハイライトとなりました。

 それからはすっかり晴天に。カルデラを隔てる外輪を登りながら錦秋の秋田駒を満喫します。火口丘とムーミン谷、その奥に田沢湖を望みます。

 2019年の富士登山(エコムジャーナルNo.1ご参照)後、次年以降は北アルプスの山々を目標としましたが、昨年~本年は時世を鑑み近郊の山々の魅力に迫りました。少し気は早いですが、来年はどんな年になるでしょうか。北東北の山々からは初冠雪の便りが聞こえ始めました。11月を迎え、これから日に日に寒さが増します。どうか皆様お身体ご自愛の上、お過ごしください。

 秋田担当A(5回目の投稿)

2021.11.01 | 事務美貌録

第70回投稿 事務美貌録 11月号

 歳を重ねるごとに、甘味より塩味のある物を好んで食べるようになりました。よく「甘い物は別腹」と言いますが、食後の煎餅は外せないこの頃です。最近頂いた「鼎庵」(ていあん)さんの煎餅がとても美味しかったので、ここでご紹介したいと思います。その名も「淡雪ふわり」。炙り海老塩味vsきばさ青のり塩味の二種類です。油で揚げている割にはベタベタせず、サラッとした食感で胃にもたれないのが特徴です。“ぎばさ”は県外の方には一般的ではないと思いますので少しご説明を。


 「ぎばさ」はホンダワラ科のアカモクという海藻で、秋田では昔から郷土食として伝統的に食べられてきました。フコイダン(食物繊維の一種)、鉄分、ミネラルなどの栄養素が含まれているノンカロリーのヘルシーな食材です。私もよく味噌汁に入れたりしています。ネバネバ度が強いので、とろろ昆布より食べ応え感がありお薦めです。
 この決してメジャーではない「ぎばさ」を原材料に使用するあたりが渋いなと思います。このほかにメイン商品の手焼煎餅も美味しいです。3種類ある手焼煎餅のうち、「銀の鼎庵」は食べたことがあるので、次は「金の鼎庵」と「極の鼎庵」にも挑戦したいと思います。


 もう一つ秋田を代表する煎餅に、一乃穗さんの「しとぎ豆がき」があります。塩味や硬さが丁度良く、黒豆がアクセントとなっていて1枚食べると止まらない美味しさがあります。「鼎庵」さんの煎餅もそうですが、自分ではなかなか買わないけど、貰うと嬉しい秋田銘菓の一つだと思います。

 話は変わりますが、10/17(日)「広小路バザール」に行って来ました。JR秋田駅前の広小路を歩行者天国にして、産直・加工食品、雑貨などを販売するイベントで、小雨が降る肌寒い日だったにもかかわらず多くの人が訪れ、キッチンカーにはたくさんの行列が出来ていました。秋田県内も新型コロナウイルスの新規感染者が0人という日続いていたので、人々の気持ちも軽やかになっているように見受けられました。久々に街の賑わいを感じることが出来て嬉しかったです。このまま少しずつコロナ前に戻ってくれたらいいなと思いました。以上、Iがお届けしました。