2021.11.01 | 事務美貌録

第70回投稿 事務美貌録 11月号

 歳を重ねるごとに、甘味より塩味のある物を好んで食べるようになりました。よく「甘い物は別腹」と言いますが、食後の煎餅は外せないこの頃です。最近頂いた「鼎庵」(ていあん)さんの煎餅がとても美味しかったので、ここでご紹介したいと思います。その名も「淡雪ふわり」。炙り海老塩味vsきばさ青のり塩味の二種類です。油で揚げている割にはベタベタせず、サラッとした食感で胃にもたれないのが特徴です。“ぎばさ”は県外の方には一般的ではないと思いますので少しご説明を。


 「ぎばさ」はホンダワラ科のアカモクという海藻で、秋田では昔から郷土食として伝統的に食べられてきました。フコイダン(食物繊維の一種)、鉄分、ミネラルなどの栄養素が含まれているノンカロリーのヘルシーな食材です。私もよく味噌汁に入れたりしています。ネバネバ度が強いので、とろろ昆布より食べ応え感がありお薦めです。
 この決してメジャーではない「ぎばさ」を原材料に使用するあたりが渋いなと思います。このほかにメイン商品の手焼煎餅も美味しいです。3種類ある手焼煎餅のうち、「銀の鼎庵」は食べたことがあるので、次は「金の鼎庵」と「極の鼎庵」にも挑戦したいと思います。


 もう一つ秋田を代表する煎餅に、一乃穗さんの「しとぎ豆がき」があります。塩味や硬さが丁度良く、黒豆がアクセントとなっていて1枚食べると止まらない美味しさがあります。「鼎庵」さんの煎餅もそうですが、自分ではなかなか買わないけど、貰うと嬉しい秋田銘菓の一つだと思います。

 話は変わりますが、10/17(日)「広小路バザール」に行って来ました。JR秋田駅前の広小路を歩行者天国にして、産直・加工食品、雑貨などを販売するイベントで、小雨が降る肌寒い日だったにもかかわらず多くの人が訪れ、キッチンカーにはたくさんの行列が出来ていました。秋田県内も新型コロナウイルスの新規感染者が0人という日続いていたので、人々の気持ちも軽やかになっているように見受けられました。久々に街の賑わいを感じることが出来て嬉しかったです。このまま少しずつコロナ前に戻ってくれたらいいなと思いました。以上、Iがお届けしました。