秋田東北商事株式会社

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2018年03月の記事一覧
2018.03.01 | 事務美貌録

第二十六回投稿 新・いなささな“か”まだ日記 (今回から“だ”が追加となりました。)

★いなささなかまだ日記★ 3月号

 今年の干支は犬年ということもあって、犬にちなんだ話題が数多く見受けられます。また
空前の猫ブームもおきています。

 一般財団法人 ペットフード協会では毎年、全国の犬と猫の推定飼育数を発表していますが、1994年の調査開始以来、初めて猫が犬を上回りました。これは、20歳~79歳の5万人にネット上でアンケートを取り、推計値を出したものです。

 犬の飼育数が年々減少し、猫は横ばい傾向にあります。昔に比べて、現代は平均世帯人員が減り「一人住まいの単独世帯」や「夫婦のみの世帯」が増えるなど世帯構成が細かく分裂する現象がおきています。散歩やしつけ、餌やりなどで手間のかかる犬に比べ、手のかからない猫のほうが飼いやすいということでしょう。また、平均寿命はどちらも14歳台ですが、生涯必要経費は犬のほうが多めにかかるようです。
 ペットの平均寿命も伸びており「十分に世話が出来ない」「お金がかかる」「高齢者は最後まで世話をする自信がない」といった意見も多くありますが、「生活に癒し・安らぎがほしい」という希望もあり、「世話代行サービス」「保険料減額サービス」「引取り斡旋サービス」などのサービスが提供されることが望まれます。

 人間とペットの関係は、犬は1万年以上前から、猫は5千年程前からともに生活していたとされます。少子高齢化・核家族化が進んだ現代社会では、新たな家族の一員として愛情を注ぐことで、「孤独感やストレスが消える」「家族の会話が増える」「子供の情操教育に生かせる」「気持ちに張りが出て規則正しい生活を送れる」などメリットも少なくありません。
飼い主もモラルを守り、仲良く共生していきたいものです。

2018.03.01 | 社長だより

社長だより vol.39

【なごり雪に想う】

汽車

♪汽車を待つ君の横で ぼくは時計を気にしてる
 季節はずれの雪が降ってる
 東京で見る雪はこれが最後ねと
 さみしそうに 君がつぶやく
 なごり雪も 降る時を知り ふざけすぎた 季節のあとで
 今 春が来て 君はきれいになった

 作詞・作曲:伊勢正三

 まだ寒いが春めく気配を感ずると、「なごり雪」という歌が遠い記憶に染み込んでくる。小声で歌うと柄にもなくモノクロ映画の一こまに一瞬の残像を観てしまう。広辞苑では「なごり雪」にどんな解説をしているのかひいてみた。以外にも「なごり雪」は無く、「名残りの雪」として、「春になってから冬の名残りに降る雪」とある。万葉集あたりに使われていそうな感じなので、友人に聞いてみた。数日後に“わからない、4~5年前に気象台に登録されているようだから新しい言葉かもしれない”と「季節の言葉36選」としてメールがきた。
 確かに3月に「なごり雪」があった。他に雪の付く言葉は1月に「雪おろし」、4月に「花吹雪」がある。意外に少ない。選考対象として、11月に初冠雪・新雪・雪つり、12月に地吹雪・雪景色、3月あたりに淡雪・雪柳・雪虫・雪解け、4月は雪の回廊などが思いついた、しかし、豪雪の中で暮らす人々を考えれば「雪おろし」だけでも十分なのかもしれない。毎日の雪かき・除雪はこたえる。

はだれ雪

 私は、どことなく春めいたきざしを感ずる頃、舞って降る雪を「淡雪」、さらっと積った雪を「はだれ雪」と言っている。この「はだれ雪」という言葉をいつ覚えたのか全く記憶にない。
 例の広辞苑に「はだれ」がある。「まばら」という意味だそうだ。使用例として万葉集の『笹の葉にはだれ降り覆ひ消なばかも忘れむと言へばまして思ほゆ』が載っている。「はだれ雪」の説明は前後したが、“はらはらとまばらに降る雪。また、うっすらと降り積もった雪。まだらになった残雪”としている。これからは「はだれ雪」を“はらはらとまばらに降る雪”としよう。

 その後、友人から第二弾。『笹の葉に・・・』の意味は “うっすらした雪が解けてしまうように私を忘れてしまうという君が一層愛おしくなる”とメールは言う。と、すれば、本万葉集は現代意訳として、『東京で見る雪はこれが最後ねと さみしそうに君がつぶやく』がしっくりくる、と勝手に得心しているがどうだろう。もっと縮めれば、「私を忘れないで」でもいいのかな~。それにしても今時分の「なごり雪」という歌は静かなときめきをのこす詩(うた)だ。春が待ち遠しい。

平成30.3月