秋田東北商事株式会社

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2019年04月の記事一覧
2019.04.26 | 事務美貌録

第四十回投稿 事務美貌録 5月号

 ♂の「さ」です。春らしい気温になり過ごし易い季節になってきました。今年は雪が少ない年でした。そろそろドカッと積もるだろうと身構えているうちにそのまま春が来た気がします。雪かきも数える程度しかしなくて済むようなとても過ごし易い冬でした。毎年こうであれば助かるのですが・・・。

一球 油そば

 今回は秋田市手形にある「一球」というラーメン屋を紹介したいと思います。秋田を代表する有名なラーメン屋でありご存知の方も多いことと思います。秋田大学の近く(手形)にあり学生も多く訪れ平日、休日問わず店前に列ができます。私も長年通っていますが大好きなお店です。「一球」と言えば「油そば(写真:右)」が有名であり店内を見ても油そばを注文している人が多く見られます。太い縮れ麺に特性のタレが絡められていて、一口食べれば箸が止まりません。

一球 煮干し

油そばと二枚看板の「煮干し」もおすすめです。通常の「煮干し」と「煮干し 極(写真:左)」の二種類がありますが、極の方が煮干しの風味が強く煮干しが好きな方にはこちらをオススメします。豚骨煮干ではないので、見た目よりもスッキリとしたスープで飲みやすくこれぞ煮干しという感覚を味わえます。※先月、一時的にスープに変化(見た目から)があったのですが元に戻っておりました。食べられた方はラッキーかもしれません。
 また、先程の2品に隠れてはいるものの中華そば、豚そばというメニューもありこちらもとてもおいしいです。一球に行くと必ずこれを頼むというのが決まっていないためいつも券売機の前で悩んでしまいます・・・。
 様々なメニューがありますが全メニューにおいて太い縮れ麺であり、これが魅力の一つであると思います。元はストレート麺なのですが、店主が茹でる前に1玉1玉手でこねて縮れを作っており、縮れのおかげでスープ・タレが麺に良く絡み合っています。カウンターに座るとこねている様子が見えますので是非覗いてみて下さい。

 連休が目前ですが、元号変更まで残すところわずかです。平成生まれの私にとって元号変更というのは初めてのことです。元号が発表されて間もなく1ヶ月が経ちますが、「令和」も既に聞き慣れてきたように感じます。祝賀ムードの元号変更ということで、世の中がどういった雰囲気になるのかどこか少しワクワクするような気持ちです。

2019.04.26 | 社長だより

社長だより vol.53

【うれしいいただきもの】

 3月初めに鶯の初鳴きを聞いた。立派な「ホー、ホケキョ」であった。そして4月7日につばめを見た。いつもだと田植えの時と思うが、今年は何かいいことがあるのかもしれない。つがいがよくぶつからいものだと思うほど急旋回急上昇を繰り返している。時折視界から消えるがきっと巣の点検でもしているのだろう。
巣というと、しばらくぶりでマイ畑に出掛けたら、カラスが去年と同じ場所に大きな巣を作っているではないか。ほぼ完成している。あわてて壊したのだが、1週間後また作り始めている。諦めさせるために近くの巣作り材料を集めて焼いた。というのも、昨年は相当に被害を被ったので今年こそはの思いをカラスに伝えたかったのだが彼らは分かっただろうか。それとも毎日見回りするわけでもないので今年も返り討ちか。

木村屋のあんパン

 嬉しいことや悪いことはよく重なると言われるが、先日1日のうちでこんな嬉しいことが続いた。
 その1
 午後、プラントメーカーさんが来社されたのだが、この方はいつも東京の木村屋のあんパンをお土産に持参される。小ぶりだが酒種生地、しっとりやさしい味だ。今はやりのバターで胸焼けするだけのパンとは違う。今年150周年だそうだ。この歴史が味といってもいい。安達巌*が「餡餅の皮をパン生地に変え、これに小豆餡を包んで焼いたもの・・日本酒のもとを発酵源としているので日本酒の香りがありこれなら日本人社会に抵抗なく受け入れられること間違いなし」と書いている。また、来社される方のメール文章は和む言葉遣いをされる。私には一生かかっても真似できない。この方、まだ40歳そこそこ。どこでそのような心を身につけられたのだろうか。こうゆう方に社長になっていただきたいものだ。

しいたけ

 その2
 夕方早めに帰宅したら、家内が、向かいの奥さんが、“シイタケがとれた”と言って両手に余るほど持ってきてくれたと言う。当然、夕食にホイル焼きのシイタケが並んだ。私も昨年秋にほだぎを13本買って駒を打った。3本はなめこだ。今春はなると思って期待していたのだが、今のところその気配がない。暗いところにただおけばいい、なんてよこしまなところにはきっと出てこないのだろう。家内に“もっと榾木を買う”と言ったら、一蹴されてしまった。やはり向かいのご主人のような手入れができなければ了解は得られない。

筍

その3
 夕方、湯河原から冷蔵宅急便で筍が着いた。私の駄文にいつもさりげなくご批評をいただく方だ。ヒヤッとしている。大きいほうを縦に割り従姉へ、小さいほうは義兄に即配達することにした。家内は折角新鮮なのだから直ぐに煮るという。私はてっきりコメのとぎ汁かと思っていたら、以前から米ぬかを使っているとのこと。煮立っている匂いを嗅いでみたらあっさり作った豆乳とかホワイトソースのようだ。竹串が通れば後は一晩水にさらせばいいとのこと。翌日の味噌汁に早速出てきた。本当にサクサク感がある。家内が好きなのもわかる。

仙臺駄菓子

 その4
 筍と一緒に母がたの従姉から仙台の笹かまぼこと仙臺駄菓子も届いた。駄菓子も私の好物の一つ。同じような袋菓子もあるがありがたみが違う。機械でつくれば形も味も一緒。金太郎飴だ。しかし、手作り駄菓子には歴史や職人の息遣いを感じ、思わず見とれてしまう。駄菓子と言えばなんかレトロのイメージもあるが、いただくと懐かしさで美味しさがこってり倍増する。私は特に『ねじり』が好きだが、これは家内と意見が一致する。

*文芸春秋編 巻頭随筆 『明治天皇とあんパン』

令和元年.5月

2019.04.01 | 事務美貌録

第三十九回投稿 事務美貌録 4月号

桜

 今年は雪が少なかった為、例年より暖かくなるのが早いように感じます。桜の開花が待ち遠しい季節となりました。暖かい日が続いた為、桜の開花も早いのかと思い調べてみたところ、福岡では3/19に開花し、西日本・東日本ともに3月末から満開を迎える所が増えてくる見通しとのことでした。
 気温の高い夏から秋にかけて作られた桜の花芽は、冬になると一旦休眠し、真冬に一定期間厳しい寒さにさらされることで花芽が休眠から目覚め、開花に向かう事を休眠打破と言うそうです。今年の冬は、日本付近に寒気が流れ込みにくい状態が続いていたため暖冬となり、休眠打破が鈍く花芽の成長のスピードが少し遅めのところもあるようです。
東北北部は4月下旬にポカポカ陽気でお花見を楽しめる所が多くなりそうだとありました。今から楽しみです。

(写真は、昨年卸団地内の公園で撮影したものです) 

 又、4/1に新しい元号が公表される事もあり、「平成最後の・・・」という言葉を良く聞きます。今年限りですが、新天皇が即位する5月1日と、即位を宣言する即位礼正殿の儀が行われる10月22日を祝日とし、祝日と祝日に挟まれた平日は休日にすることが祝日法に規定されている為、4月27日から5月6日まで10連休となるようです。私はまだ連休の計画を立ててはいませんが、すでに予定を決め楽しみにしている人も多いと思います。

 昨年も4月号を担当し、同じ様な内容になりますが、私がいつも見ている、全国健康保険協会(協会けんぽ)のHPの今回の記事は『よく噛んで、ずっと元気に!』という題名で、よく噛んで食べることは、生活習慣病の原因の一つである肥満の予防になります。よく噛むことによって、脳は少量でも満腹感を感じやすくなり、食欲が抑えられます。食事のときは、一口30回噛むように心がけましょう。さらに、よく噛むとだ液がたくさん出ます。このだ液は、口の中を清潔に保ち、むし歯や歯周病の予防になります。また、だ液が多いと消化を助けてくれるので、栄養の吸収がよくなるそうです。
  【よく噛んで食べるための7カ条】
   毎日どれか一つでも続けて、よく噛んで食べることを習慣づけましょう。
   1. 一口30回、噛んで食べる
   2. 右で10回、左で10回、両方で10回、噛んで食べる
   3. 飲み込もうと思ったら、あと10回噛む
   4. 食べ物の形がなくなるまで、よく噛む
   5. 先の食べ物を飲み込んだら、次のものを口に入れる
   6. 口に食べ物が入っている間は、水分を摂らない
   7. 一口食べたら、箸を置く
 よく噛んで食べることで、食材本来の味を感じることができ、あごを開けたり閉じたりするため顔などの骨や筋肉が動き、これにより血流が増加し、脳に酸素と栄養が送られるため、脳細胞の働きが活発になり、反射神経や記憶力、集中力、判断力などがよくなります。子どもの知育を助け、高齢者では、認知症の予防にもなります。
 さらに噛む動作によってあごや口のまわりの筋肉を動かすことは、表情を豊かにしたり、きれいな発音で話すことにもつながり、イキイキとした表情でのコミュニケーションの後押しとなることが期待されます。とありました。私は、右で10回・左で10回・両方で10回噛む事から始めてみようと思います。

2019.04.01 | 社長だより

社長だより vol.52

【待ち遠しい】

“はだれの雪”

 起きたら「はだれの雪」だった。“雪だよ”、“まだ降るんだね”と、短い会話。いつも通り新聞を読みながら二人の朝食。“4月の食べ物ってなんだっけ?”と聞いたら、 “筍”という。“まだ先でない?”と言ったら“もうすぐ店頭に並ぶよ”と明るい声。筍は確かに季節物だ。それも旬がかなり限られている。いくら今年は季節が早いと言っても早過ぎるのではないか、と思ったが、黙っていた。もし今店頭に出るとしたら、伊豆あたりの南向きの斜面にある孟宗竹だろう。家内は筍が大好きだ。米のとぎ汁でごぼごぼゆでているあの“ぷーん” という匂いが待ち遠しいようだ。
 私はたいして筍が好きというほどでもないが筍料理は色々食べさせてもらっている。中でも短冊切りの筍と豆腐を3センチ角・厚さが1センチぐらいのものを油で揚げ、豚肉を入れて味噌あえしたものは大好きだ。子供たちもその味を記憶しているらしく、時期になれば送っているようだ。筍はしなっとしているがカリッとする歯触りを感ずるから妙だ。

 子供のころ親に連れられ、汽車で東北線を上ると車窓によく竹林が見えた。秋田ではなかなか竹林というものを見ることがないのでその地域性というものをずっと感じていた。特に孟宗竹林はなかなか見当たらない。2か月に1~2回、二人で由利本荘市にある塩化物強温泉に浸かりに行く。その浴場は南向きだが、孟宗竹林の小山の斜面が間近かに迫っている。たまに差し込む光が竹林の揺れで湯船にキラキラ影を作っている。 湯船を独り占めにした時は日本画家になったり、時代劇の主役になったりゆっくり想いにひたっている。

 入社して2~3年頃だったと思う。勤務後の楽しみ、二組で麻雀をしていた時、誰かが“明日筍狩りに行こう”と言った。回りも“行こう・行こう”となった。親戚に営林署の人がいたことを思い出し、電話をすると“案内するよ”と快諾。翌土曜日、3台の車に分乗し旧比内町にあった分署に向かった。全員にヘルメットを渡してくれ、いざ十和田のネマガリダケがり。専門家?の後ろをついて行くだけでいくらでも採れた。一応クマよけで鈴を渡されたが、昨今のようなクマ被害の心配もなかった。昼食でそのネマガリダケでの味噌汁。出汁も出て四十年たった今もこの舌にその旨さがしっかりと記憶されている。袋一杯の収穫で意気揚々全員帰途に就いた。
 

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ところが、社長から大目玉を受けることとなった。前日の金曜日に鹿角から合流したS君が比内の直線道路でスピード違反の取締りにひかかってしまったのだ。出発時、大館に全員が集まることにしていた。しかし最後のS君が来ない、来ない。誰か迎えに行くか、そんな話をしているところにやっと来た。S君から説明を受けて、みんな“馬鹿だなー”と笑ったのだが、社長から“なぜ違反をするような運転をするのだ”と、全員が懇々と諭されたのだ。今でも筍というとこの一連の出来事が思い出される。S君は元気だろうか。

 我家は、今白梅が満開。山菜にはまだ早いがゼンマイ・こごみ・たらの芽・わらび・山うど・あざみ等、土の声の合唱が聞こえてくる。今ではわらびを採るくらいしかできないが、深い雪の後出てくるのでいじらしい気持ちになる。家内はたらの芽を食べたいという。私は“ふーん”と相槌を打つが今ではなかなか手に入らない。たいしてうまいとは思わないが、秋に業者が枝を切り取り、促成栽培をしたものを買うことになる。なんかばからしくなる。私は“あざみ”の味噌汁が好きだ。待ち遠しい。

平成31.4月