秋田東北商事株式会社

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2017年11月の記事一覧
2017.11.02 | 社長だより

社長だより vol.35

【音・色・いろいろ】

♪雨は降る降る城ヶ島の磯に 利休鼠の雨が降る
 雨は真珠か夜明の霧か それとも私の忍び泣き
 舟は行く行く通り矢のはなを 濡れて帆あげた主の舟
 ええ 舟は櫓でやる櫓は唄でやる 唄は船頭さんの心意気
 雨は降る降るひは薄曇る 舟は行く行く帆がかすむ

 心のどこかに引っかかりのある『城が島の雨』。張りのあるテノールはもちろんだが繊細なソプラノもいい。目の前で聞くと、言葉の終わりに余韻が残る。歌詞・旋律、たまらない。私は新聞記者から転身した岡村喬生がひげの姿で朗々としたバスであの旋律を歌いあげるのが何とも心地よい。聞くたびにジーンと胸に沁みこんでくる。何度聞いても飽きることもない。

 そして、この歌に出てくる「利休鼠(りきゅうねずみ)」の色も忘れられない色となった。以前から“きっとこんな感じの色だろうな”、という想いはあったものの、私が初めてこの色を目にしたのは確か昭和52、3年頃の6月の雨降りだったと思う。場所は東京駅。丸の内と八重洲の自由通路が工事改修の時。ちょうど通路の中間位、左右がコンパネ。カツカツと靴の音だけが響く雑踏の中に、一間四方位の色板6枚が丸の内に向かって左側に架けられていた。その中の一枚がこの「利休鼠」。仮名ふりがしてあった。“これが「利休鼠」か”、と目だけが追っていたことを思い出す。

 「利休鼠」を“和の色辞典”(視覚デザイン研究所)で見ると、『緑みの灰。後世の人が、大茶人の千利休の名を勝手につけた色名、とある。利休の名がつく色名は、抹茶の連想から緑みがある。加茂川鼠・淀鼠(よどねず)・松葉鼠(まつばねず)と、緑みの灰色にバリエーションは多いが、利休鼠だけが突出して今日まで親しまれている。大茶人の効果か、役者色と並ぶいわばアイドル色といえる』とある。それ以来、文人の旧家や博物館でこの色を追っている。北原白秋にとっての「利休鼠」は、“侘びだとか寂だとかを通り越したきっとあの事件による失意のどん底の色”なんだろう。

どれかな~

この『城が島の雨』を“ラックス38FDでダイヤトーンモニターを鳴らす”、そんな夢のような組み合わせを1度だけ経験した。内視鏡メーカーの秋田の所長さん宅。白秋の三崎でのやるせない“失意の唸りの風景が”がみえたような気がした。昨今のノイズのない澄み渡る歯切れのいい音とは違う、いわゆる真空管(たま)の魅力。“本当の音(こころ)はこんなんだよー”と言っている。心がゆったりとした。
(「城が島の雨」は1913年、大正2年10月28日にできた、作曲は梁田貞)

平成29.11月

2017.11.01 | 事務美貌録

第二十二回投稿 新・いなさ”さ”なかま日記

★いなささなかま日記★ 11月号
 
 あっという間に秋が終わり、いよいよ冬が近づいてきました
 私は寒がりなので、これから長い冬が始まるかと思うと、ちょっと憂鬱になります。
 さて、今回の投稿が4回目となります。どんな内容にしようかいつも悩みますが、今回は、9月に行った旅行について書きたいと思います。
 まず、旅行先を決める時は、行ったことがない場所や、ご当地グルメなど美味しそうな食べ物がある場所を探します。そして行き先が決まったら必ず、近くに「世界遺産」「神社仏閣」「パワースポット」がないかネットで探してしまいます。
 最近行ったオススメスポットは、茨城県の「牛久大仏」です。
車で行くには若干遠かったですが、一度見る価値アリだと思います。
 
【牛久大仏】
全長なんと120mの大仏様!!1995年に世界一高い「青銅製立像」としてギネスブックに登録されております。
牛久大仏1
※自由の女神像は40m、奈良の大仏は14.9m。
奈良の大仏が手のひらに乗ってしまいます。

大仏様の胎内は、エレベーターで地上85mまで上ることができます。
その日はあいにく天気が悪く、あまり遠くまで見えなかったのですが、天気が良い日は、スカイツリーや富士山も見ることができるようです。

 胎内2Fでは写経体験ができる場所があり、初めて挑戦してみました。
薄い字を小筆で写す(なぞる)だけとはいえ、1枚完成させるのに2030分かかります。簡単そうで難しかったですが、シーンとした空間でとても心落ち着く体験ができ、また機会があったらやりたいなぁと思いました。

牛久大仏を見てきたことを会社で話すと、
大仏好きだねぇ~~。確か前にも(釜石大観音に)行ったよね。」と言われてしまい、
大仏マニアになりつつある“な”でした。