秋田東北商事株式会社

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2020年02月の記事一覧
2020.02.03 | 事務美貌録

第四十九回投稿 事務美貌録 2月号

 新年の挨拶で、その年の干支にちなんだ話題や抱負を話すことがよくあります。弊社の新年会でも同様に今年の干支である子年にちなんだお話がありました。そこで気付いたのが、他の干支に比べて子年は例える材料が少ないということです。「ドブネズミ」、「鼠駆除」といったワードが出るにつけ、明るさや華やかさが足りないな思う自分を鼓舞しながら今年も頑張りたいと思います。
 

リリー

 さて、動物の話題が出たついでといっては何ですが、わが家の愛犬「リリー」についてお話したいと思います。「リリー」♂はチワワ(父)×パピヨン(母)のMIX犬で、生後4ヶ月で我が家にやって来ました。お出掛けが大好きで、どこへ行くにもいつも一緒。車に乗る時は、窓から顔を出し、肉球を外側のドアにピタッと付けて気持ちよさそうに風を感じています。毎朝の散歩が日課で、多い時には1時間も歩きます。散歩コースは4つ位あるのですが、どのコースを歩くかは「リリー」次第。どんどん勝手に歩いていきます。お肉が大好きで、夕飯が唐揚げだったりしようものならテーブルに上がってまでおねだりする始末。我が家に来た時はまだ赤ちゃんで、走るというよりはピョンピョン飛び跳ねているような姿が可愛かったリリー。あれから13年。

リリー2

今では階段の昇り降りもしんどくなり、以前のような元気は無くなりましたが、これからも長生きして我が家のムードメーカーでいてほしいと思います。


 ちなみに、事務美貌録メンバーの中にもペットを飼っている方がおりますので、いつかの号で登場するかもしれません!お楽しみに!  以上、子年のIでした。

2020.02.03 | 社長だより

社長だより vol.62

【いいものをみた】

 暖冬とはいえ、冴えかえる時などは温もりのある布団に執着が強くなり、あともう少しなどと寝ぼけていると、階下で朝食の準備をしている音が聞こえる。障子も雪明りがないのでまだ暗く早いと思うが、携帯が呼んでいる。申し訳なく暖まった部屋にのこのこ手すりにつかまりながら降りてゆく。着替えもそこそこに仏さんに急いで向かう。膝が悪いからと言って私は後ろにいて、足を投げ出し、漂う線香の煙を見ているだけ。実にいい加減なおつとめだ。

 食卓に着くとまず“がっこ”(『雅香』)を食べる。今は聖護院かぶと一緒につけた大根の“ビールづけ”。香りはかぶそのもの。歯触りは大根、漬かり具合といいなかなかの味だ。大半は私の腹に納まる。秋田では漬物を総称して“がっこ”といい、『何々がっこ、例えばいぶりがっこ・なすがっこ・みそがっこ』などと呼ぶ。数年前までは生大根を「なた」でざくぎりし、麹で漬けた“なたづけがっこ”が冬の定番であった。特に桶に薄氷が張るような時は絶品だ。この頃は直ぐに発酵して“漬かりすぎ、捨ててしまうのでつくらない”という。私はこの漬かりすぎのあめ色になったものが大好きで、どんぶり一杯でも食べられる。何とも暖冬がうらめしい。

 それでも今日は寒いからおでんがいいなと思って帰ると、ずばりおでんが出ていると思わず“にやり”とする。白い湯気とともに立ち上るおいしそうなにおいをかぎながらお目当てはもちろん大根。力を入れることもなく箸がすっと入る。あつあつをほおばると、離れて暮らす子供達にこれがマイ畑の大根と食べさせたくなる。

 腹の中から温めるのもいいが温泉もいい。先日家内と一泊で、県北の海沿にある温泉ホテルに投宿した時のこと。身も心も暖まる光景をみた。湯船から90歳過ぎのおじいさんに40歳過ぎに見える孫がおじいさんの頭や背中を丁寧に洗っている。気持ちよかったんだろう。おじいさんが頷いているのが見える。手すりを指して、転ばぬよう、“立つときは手すりにつかまって”とでも言っているのだろう。何度もなんども頷いている。私も両親をよく温泉に連れて行ったが、なんとなく気恥ずかしさが先に立ち、ついぞ背中を流してやったことはない。洗ってやったらきっと“喜んだろうな~”と、今更ながら悔やんでいる。

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 昨夜は風が強く、しばらくぶりで虎落笛(もがりぶえ)のような風を聞いて寝た。朝、静かなので期待して外を見たが“雪は降っていなかった(積もっていなかった)”。今年は“雪が降っている”中を歩いたこともない。雪がないと少しの風でも寒さをより感ずる。
 手元の国語辞典で「寒」の付く言葉を見たら寒何々がいっぱいある。その中で、寒害(寒さのために起きる農作物の被害)・寒心(ぞっとすること)の標記がある。はじめての言葉にお目にかかった。マイ畑の玉ねぎとニンニク、今年は雪の布団がない。大丈夫だろうか。「寒何々」とか「冬何々」とかが多いのは、日本人の生活に季節の影響が大きいことを反映しているのだろう。やはり降る時は降ったほうがいいにきまっている。

 社長だよりは、今月第62号をもって終了することにしました。長い間、マイ畑を中心に身の回りの出来事にお付き合いいただき感謝いたします。

令和2年.2月