第十九回投稿 新・いなさ”さ”なかま日記
★いなささなかま日記★ 8月号
2度目の登場になります“か”です。
新年の挨拶をしたのが、ついこの間のように感じられますが、季節が巡るのは早いもので今年も半年以上が過ぎてしまいました。梅雨が明ければ、あっと言う間に夏が終わり、また厳しい冬が近づいてくると思うと少し憂鬱な気分です。
1月号では昨年の熊本地震・新潟県糸魚川市の大火について書きましたが、今年は「九州北部豪雨」など日本列島各地で大雨の被害が発生しています。今回、秋田県内でも記録的大雨が降り大きな被害を受けました。他県の惨状を気の毒に思うしか出来ませんでしたが、まさか身近に起こるとは夢にも思いませんでした。
7月22日・土曜日は午前中から強い雨が降り、我家の近くを流れる川の水位が驚くほど上昇していました。23日朝には市内いたるところに非難勧告が出されましたが、「まだ避難指示ではないから」と自分の気持ちを落ちかせようとしていました。川の近く、低いところから水がだんだん流れてきて、すぐ近くの道路が冠水するさまは本当に恐ろしい光景でした。普段、静かな住宅街ですが、道路脇へ次々に住民が現れ不安げに話こんでいました。「まさか、ここまで水が来るとは思わなかった。」誰もが話していたのは、ニュースの中で被災した方が言った言葉と同じだと思いました。
冠水した道路はしばらくの間、片方の入り口が通行止めされなかったため車が何台も入ってきます。「わざわざ足首までの水位の中を通らなくても」と周りの人達と話していたのですが、あの人達も誰かの所に行くため必死だったのでしょうか。
幸い夕方には、少しずつ水は引いてゆき、冠水した道路も夜には水が無くなっていました。朝からハラハラしどおしの一日でしたが、結局我家に近づいてきた水もあまり水位が上がらずにすみました。でも、川沿いでは床上浸水した家もあり、また県内各地では大変な被害を被り、農業被害も甚大だと聞きます。本当にお気の毒です。改めて、災害は突然やってくるもので、いつ自分が被災者になってもおかしくないものだと感じました。