社長だより vol.68
今月も冒頭は「新型コロナウイルス」について記載する事になります。秋田県内では9月中旬に連続した感染確認があり、9月30日までの感染者数が52名(症例として累計は53例)となっています。感染拡大までは至っていませんが“職場内”や“家庭内”など様々な場所で感染が確認されています。決して感染された方が悪いわけではなく、誰にでも感染する可能性はあります。「新型コロナウイルス」は身近に潜んでいると常に意識して、感染防止対策の「マスクの着用」「手洗い(消毒)」「うがい」を確実に実施し、クラスター発生の予防である「三密」を回避した生活「withコロナ」を心掛けましょう。個々人の取組みや意識が感染拡大防止の重要な要素になっています。
毎回記載していますが、ご自身の生活もある中で未知のウイルス「新型コロナウイルス」と戦い続け、感染者を日々救い続けて頂いている医療従事者並びに関係者の皆様、そして治療薬やワクチンの開発に尽力して頂いている研究者の皆様には本当に敬服致します。逼迫した状況ではありますが、くれぐれもご自愛下さい。
又、これからの季節はインフルエンザ流行の時期になっていきます。新型コロナウイルスだけでなく季節性インフルエンザにも注意して体調管理をしっかり行ない、日々の生活を送りましょう。
先日、秋田市内で開催されたフォーラムに参加しましたが、その中で「就職希望高校生の県内就職率」についての話があり「秋田県は約60%程度」「全国第1位は富山県で約90%程度」との事実を知りました。後日、調べてみると様々なデータがありましたが、文部科学省の2019年12月31日時点でのデータを取り上げて確認してみました。
2019年12月31日時点で高校3年生の全就職希望者における県内企業への内定者数の割合は、秋田県では64.85%で全都道府県の中では第36位と非常に低い水準でした。因みに同年の第1位は富山県で92.67%と本当に高い水準です。当たり前の事になりますが、秋田県では100人の就職希望高校3年生の内35人前後が県外での就職となりますが、富山県では100人の就職希望高校3年生の内7人程度しか県外での就職をしないという事になります。同年の秋田県における実際の数値では就職希望高校3年生2,438名の内、857名が県外での就職をしています。様々な事情や理由があるのかもしれませんが、少し寂しく感じます。この事は単に就職に関する事実としてだけではなく、社会的問題「少子高齢化」「人口減少」に直結していると思います。
又、様々な全国調査の中の1つ“地域版SDGs調査”で行なっている調査項目に「幸福度」と「満足度」についての都道府県ランキングがあります。調査内容は、各都道府県の同数住民に対して「あなたは幸せですか」「あなたは生活に満足していますか」と質問し、5段階評価で回答を得て集計した結果となっています。就職希望高校3年生の県内就職率データと同じ2019年で秋田県の「幸福度」「満足度」を確認すると、、、、、どちらも最下位47位との調査結果でした。結果だけをみると、全国で1番幸せではない、生活に満足していない“秋田県”となります。以前にもこの結果を耳にした事はあったかもしれませんが、自身で調べて直面して非常にショックです。
今回調べてみた「就職希望高校3年生の県内」「就職率データ」と「地域版SDGs調査の都道府県“幸福度”“満足度”ランキング」を合わせてみると、全ての結果において上位10位以内にランキングしているのは“石川県”“愛知県”“三重県”“滋賀県”でした。この4県には何か共通の特性や取組みやがあるのかもしれません。因みに秋田県を含む東北地方は全ての結果において下位にランキングされています。何とも言えない結果に気持ちが沈みます。
今回の問題に対して、行政や各種団体などが様々な取り組みを実施して改善を行なっている事は認識しています。又、簡単に改善される事ではない事も理解しています。
決して他人事ではなく当事者として深く考えなくてはいけないと思います。そこで私は何をするべきか?を考えてみました。その結果、私は秋田で“満足している”“幸せ”な楽しい生活を送ろう、その為に働こう、そして未来ある若人に対してその姿を見せようと思います。我々大人が秋田で楽しんでいる姿を見せれば、その姿を見ている若人(高校生など)が「秋田で暮らす(働く)のも悪くない」と感じるのではないでしょうか。(最終的には「秋田で暮らしたい(働きたい)」が理想ですが、、、、、)
綺麗ごとで言葉では簡単に記載出来ますが、非常に難しい事かもしれません。しかし私を含めた秋田県民1人ひとりが、その気持ちを持って生活する事により、少しずつ変化すると思います。
その結果として将来的には秋田県の“幸福度”“満足度”ランキングも少しずつ上昇し、就職希望
高校3年生の県内就職率も改善されると考えています。
長いようで短い1ヵ月。又1ヵ月後に更新致しますので、お付き合いを宜しくお願い致します。
令和2年10月