2020.12.23 | 社長だより

社長だより vol.70

  今月も冒頭は「新型コロナウイルス」の経過について記載致します。秋田県内では11月25日に飲食店でのクラスターの発生が確認され、11月30日時点で感染者数の累計が89名(症例として累計は90例)となっています。秋田県内ではクラスターの発生がありながらも急速な感染拡大とまでは至っていないと個人的には感じています。しかし全国的には感染者が増加傾向で1日の感染者確認が過去最高となる地域が出てくるなど、いわゆる“第3波”と言える状況となっています。政府の経済政策である「GoToトラベル」や「GoToイート」も一時的に停止される地域も出てきています。そのような状況ではありますが、様々なデータがある中の1つ「人口10万人当たりの感染者数(11月30日時点)」で秋田県は“9.32人”と全国で1番少ない状況です。(2番目に少ない鳥取県は“10.43人”次いで山形県は“12.52人”となっています。) “田舎だから”“人の往来が少ないから” などのご意見もあるかもしれませんが、私は秋田県民が一丸となって感染防止対策を実行している結果だと思います。
 これから年末年始にかけて公私共に様々なイベントが開催されるかもしれませんが、今まで同様に感染防止対策の「マスクの着用」「手洗い(消毒)」「うがい」を確実に行ない、クラスター発生の予防である「三密」を回避した生活「withコロナ」を心掛けましょう。個々人の取組みや意識が感染拡大防止の重要な要素になりますので、充分に注意していきましょう。

 そして毎回記載していますが、ご自身の生活もある中で未知のウイルス「新型コロナウイルス」と戦い続け、感染者を日々支えて救い続けて頂いている医療従事者並びに関係者の皆様と治療薬やワクチンの開発に尽力して頂いている研究者の皆様、本当に敬服致します。引き続き逼迫した状況ではありますが、くれぐれもご自愛下さい。

突然ですが、右の写真を見て下さい。この写真は大塚製薬株式会社様の特定保健用食品の広告の一部です。先日ある雑誌を何気なく見ていて目に留まりました。1つの文章ですが、右から読み始めるか左から読み始めるかで全く違う意味になるので、非常に面白いと感じました。又、それと同時に「物事には二面性がある事」や「固定観念にとらわれると理解に時間が掛かる事」を再認識させられました。
 「物事には二面性がある事」についてですが、「5月社長だよりVol.63」で“孫子の兵法”の紹介と共に『「何事にも二面性(多面性)がある事を理解し、想定していれば成功する」「自身の考えだけに過信していると成功は出来ない(自身の考え方以外の様々な考え方も参考にすると成功する)」などと理解して、日々の行動や決断をするようにしています。』と記載した事を思い出しました。そして改めて日々意識していこうと強く感じました。
 「固定観念にとらわれると理解に時間が掛かる事」についてですが、広告の意味を皆さんはすぐに理解出来ましたか?私は“こちらから読むと「賢者の選択」”を“左から縦に読む”とすぐには理解出来ず、しばらく考えていました。良くも悪くも子供の頃に「縦書きの文章は右から」「横書きの文章は左から」との教えが常識となって、左から縦に読むなんて考えもしませんでした。今回の事で考え方を柔軟にしなくてはいけないと感じました。

 今回の広告に限らず「何事にも二面性(多面性)がある事を理解して」「考え方を柔軟にして」を心掛けて日々の生活や業務に取り組む事が重要だし必要だと思います。“常識的には”“今まで同様”“教えられた通り”などは時には必要かもしれませんが、新しい事には繋がらないと思います。過去の延長線上に未来はあるのかもしれませんが、過去と同じではありません。世の中や時代は変化しています。“過去には想像も出来なかった時代になる”“過去の常識は現在の非常識になる”そのような事を私だけでなく皆さんが経験していると思います。是非、皆さんも柔軟に物事を捉えて考えて、日々の生活を楽しい未来に繋げましょう。更には現在の“コロナ禍”でも今までの常識に捉われず、柔軟な発想で乗り越えていきましょう。

 最後になりますが、令和2年も今月で終わりを迎えます。今年は誰もが想像していなかった“コロナ禍”という状況に陥り、様々な制限や我慢、困難や努力を強いられた1年となりました。そしてその状況は、まだ続きます。しかし“明けない夜はない”“朝の来ない夜はない”との思いを胸に現状に向き合い、日々の生活を過ごしていきたいと思います。そして1日も早く、以前のような平穏な日々を過ごせる事を心より祈念致します。

 長いようで短い1ヵ月。又1ヵ月後に更新致しますので、お付き合いを宜しくお願い致します。

令和2年12月