2021.02.01 | 社長だより

社長だより vol.72

 今月も冒頭は「新型コロナウイルス」の経過について記載する事となります。全国的には感染確認が増加傾向にあり、今年になって政府から2度目の緊急事態宣言が段階的に発出され、現在では11都府県が該当となっています。当初は2月7日までの期間とされていましたが、1ヵ月延長との報道もあります。秋田県内では秋田市や横手市の医療機関においてクラスターが発生して、連日感染者が確認されて2月1日時点で感染者数の累計が260名(症例として累計は261例)となっています。決して感染された方が悪い訳ではなく、本当に誰にでも感染する可能性はあります。「新型コロナウイルス」は身近に潜んでいると常に意識して、面倒であっても今まで以上に感染防止対策の「マスクの着用」「手洗い(消毒)」「うがい」を確実に行ない、クラスター発生の予防である「三密」を回避した生活「withコロナ」を心掛けましょう。個々人の取組みや意識が感染拡大防止の重要な要素になりますので、充分に注意していきましょう。

 そして毎回記載していますが、ご自身の生活もある中で未知のウイルス「新型コロナウイルス」と戦い続け、感染者を日々支えて救い続けて頂いている医療従事者並びに関係者の皆様と治療薬やワクチンの開発に尽力して頂いている研究者の皆様、本当に敬服致します。日本国内でもワクチン接種が間もなく可能となると報道されています。まだまだ逼迫した状況ではありますが、くれぐれもご自愛下さい。

 つい先日「秋田県の人口が94年ぶりに95万人を割り込んだ」とのニュースを見ました。昨今“人口減少”“少子高齢化”のキーワードはよく耳にします。秋田県のみならず日本全国的に環境の変化として直面している事実です。しかし、私を含め多くの人があまりピンときていないのも事実だと思います。そこで“人口減少”“少子高齢化”について、秋田県の現実・将来予測を調べてみました。「国立社会保障・人口問題研究所」では2017年に“将来推計人口”を都道府県ごとに予測算出していました。2020年~2045年を5年ごとに予測してしたデータを抜粋して下記に記します。

 2020年のデータについては、2017年に予測されたデータと2020年12月1日時点での実数を比較しています。(秋田県公式HPに記載のあったデータを引用し、予測より減少していれば“↓赤字”、予測より増加していれば“↑黒字”で明記しています)大きな差が生じていない事から、この予測が大袈裟ではない事が理解出来ます。この予測から24年後の2045年には秋田県の人口が601,649人となり、更に高齢化率(人口に占める65歳以上の割合)が50.1%となっています。
『秋田県では25年で人口が約35万人減少して約60万人となり、更に2人に1人が65歳以上』という事になります。更に各市町村単位で見ていくと、よりリアルに“人口減少”“少子高齢化”についての事実を理解出来ます。皆さんはこのデータを見てどのように感じて、どのように考えましたか。

 私は衝撃を受けました。と同時に以前から環境の変化として取り上げられている“人口減少”“少子高齢化”をしっかり理解していない事に気付かされました。一般的に人口減少が進めば税収は減り、地域経済も低迷する事が予測されます。又、少子高齢化が進めば労働力の確保が難しくなったり、必要とされる事業や業務にも変化が起こる事が予測されます。まだ他にも沢山の事柄が考えられます。そしてこの環境の変化に歯止めをかけるべく、行政や各種団体などが様々な取り組みを実施して改善を行なっている事は認識しています。しかし今回のデータ(推計)も1つの事実です。しっかりと理解して受け止めて、想定して考えていかなければいけないと強く感じさせられました。
 今回は“人口減少”“少子高齢化”をしっかりと理解する(理解を深める)為に1つのデータを皆さんにご紹介しました。私はこのデータを見て、より現実的に直面している事実について理解を深める事が出来ました。やはり、しっかりと理解する(理解を深める)為には様々なデータを活用する事が重要で必要な事だと改めて実感させられました。そして2045年、当然65歳以上になっている自分自身がどうしているのか、一抹の不安を感じました。

 長いようで短い1ヵ月。又1ヵ月後に更新致しますので、お付き合いを宜しくお願い致します。

令和3年2月