2021.08.06 | エコムジャーナル

エコムジャーナル 特別号Vol.2

【現代の花形職業】

 7号線本荘からの帰り、道の駅岩城に近づくと2台の風車が見える。手前の風車が今日は止まっている。よく見るとプロペラの先に何か絡んでいるようだ。ビニールではない、なんだろう。車を走らせるとはっきりしてきた。人だ。それも二人だ。横に最接近で見ると、ロープを使ってプロペラの先端を点検しているようだ。こんなシャッターチャンスは滅多にない。車をわき道に止め、スマホで撮った。しかしあいにく天気が良く、画面が全くと言っていいほど反射して見えない。しかも、走って風車のそばに駆け寄ったので手振れがひどく、だめもとで何回か撮った。望遠というのか拡大しても二人の姿は見えない。しかし、運良く写っていた。格好いい!まさに現代の花形職業だ。

 テレビで風車の点検は一度見たことがある。高所恐怖症の私。映像を見ても足がすくむ。40年も前のこと。秋田市の八橋焼却炉(撤去)の煙突補修で頂部の傷みが特にひどいと言われ、おだてると何とかやらで、てっぺんまで登ったことがある。中にいるときはさほどでもないが、高さ50メートルの外に出ると、ゆったりとコンクリートの煙突が揺れていた。今思い出しても気持ちが悪くなる。(近藤嘉之)