2022.12.01 | 社長だより

社長だより vol.93

 早いもので2022年も残り1ヵ月となりました。今年も2020年から続く“コロナ禍”で、様々な制限や我慢、困難や努力を強いられた1年となりました。現在も新型コロナウイルス感染は終息していませんが、コロナとの共生“Withコロナ”での新たな活動が行われています。一昨年と昨年の12月にも記載しましたが“明けない夜はない”“朝の来ない夜はない”との思いを胸に日々を過ごしていきたいと思います。そして1日も早く、以前のような平穏な日々を過ごせる事を心より祈念致します。

 先日ある講演会で心理学を専攻している准教授の話をお聞きしました。「コロナやストレスに負けない!」との演題で90分間の講演でしたが、引き込まれてあっという間に終わりました。健康で過ごす為には「ポジティブシンキングで幸福感を得る事」が重要であるとの内容で非常に考えさせられました。今回は講演内容と更には最近読んだ雑誌に掲載されていた関連記事?を紹介したいと思います。
(講演内容については、私のメモと記憶で記載していますので、多少違いがあるかもしれませんがお許し下さい。)

 講演では「幸福感を得る事が健康に繋がる」を実践する為には“人に感謝する”“人を援助する”“人に安心感を与える”事が重要だと話をされていました。更に“安心感を与える”方法として「どのような状況でも“大丈夫だよ”の気持ち」「相手を受け入れる」「自分と相手の居場所を確保する」「見守り、理解する」事が必要だとも話をされていました。又、関連してポジティブシンキングの手法の1つとして「リフレーミング」をご紹介頂きました。リフレーミングとは「物事を見る枠組み(フレーム)を変えて、違う視点で捉え、ポジティブに解釈する事」で、簡単に言えば「言い方や表現を変換する手法」です。一例を挙げれば「あなたは短気ですね」というネガティブな表現を「あなたは自分の感情に素直ですね」とポジティブに変換する事です。ポジティブな表現や言葉を発する事で自然と幸せな気持ちになるとの事でした。
 自身が幸福感を得て健康になる為には、人(他人)に対しての行動が重要である事に多少驚きましたが、人間は一人では生きていけないとの思いを再確認させて頂きました。又、私自身が以前から気を付けている“ポジティブシンキング”についても、考えるだけでなく“リフレーミング”を用いて、発する言葉(表現)にも注意していこうと改めて思いました。

(関連した?雑誌の記事について…)
 先日ある雑誌を読んでいると「沖縄県民が幸せな理由」とのコラムに目が留まりました。都道府県“幸福度”ランキングで沖縄県が2年連続1位となった理由が「適当である県民性」だとの記載でした。私は「えっ?ディスってる?」と感じて詳細を読んでみました。すると『沖縄県民には「ウチナータイム」が存在すると言われていて、時間の感覚が非常にゆったりとしています。時間厳守が当たり前の人にとっては「いい加減」ともいえる県民性が、実は沖縄県を日本一幸せにしている要因です。』『時間にルーズな人の方が、几帳面な人より幸福という事が研究で分かっています。』『世界的に見ても「時間を守る」という事の優先順位が低い国は少なくありません。』『最終的には、幸福になりたければ時間を厳守せずにルーズになりなさいと言うつもりはありません。幸せになる為に必要なものは、ずばり“寛容さ”です。』との記載がありました。そして結びに『沖縄県民がよく口にする「ナンクルナイサー」という言葉は、正しくは「マクトゥソーケーナンクルナイサー」。誠実にやるべき事をきちんとしていれば、何とかなるよ、という意味です。つまり「どれだけ適当でも、時間に遅れても、何とかなるよ」ではなく、やるべき事をやっている事が大前提なのです』と記載がありました。
 私は比較的、時間にはうるさい方です。(たまに飲み過ぎて寝坊する事もありますが、、、)時間厳守は小さい頃から叩き込まれてきた一種の礼儀だと思っています。しかし今回この記事では、沖縄県を例にとって「寛容さ = 広い心をもち、他を受け入れる気持ち」「他者に寛容な社会」が幸せに繋がる事を教えて頂きました。

 今回ご紹介した2つには共通点が沢山あります。健康で過ごす為に、幸せに過ごす為に皆さんも是非“ポジティブ”に、そして“やるべき事をしっかりやる事”を前提にして“他者を受け入れる寛容な心を持って”頂ければ幸いです。

 最後になりますが、今月も「新型コロナウイルス」の経過について記載致します。感染者の確認は増加傾向に転じており、第8波に突入?との報道もあります。秋田県内でも連日四桁の感染確認があります。更には季節性インフルエンザとの同時流行の可能性が高い事も予想されています。そのような状況の中ですが、コロナ禍以前の生活スタイルには戻る事はないまでも、経済活動との両立“Withコロナ”の生活を行なっています。だからこそ私達は基本的な感染防止対策を確実に行なう事が未だ必要です。そして感染した場合や可能性がある場合は適切な行動や対応を行なう事も重要です。

 更に毎回記載していますが、拡大と減少を繰り返し続けている「新型コロナウイルス」と戦い続け、感染者を昼夜問わず日々支えて救い続けて頂いている医療従事者並びに関係者の皆様、治療薬やワクチンの開発に尽力して頂いている研究者の皆様、本当に敬服致します。くれぐれもご自愛下さい。

 長いようで短い1ヵ月。又1ヵ月後に更新致しますので、お付き合いを宜しくお願い致します。

 令和4年12月