2023.01.05 | エコムジャーナル

エコムジャーナル No.30

 健やかに初春をお迎えのことと存じます。皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。本年もよろしくお願いいたします。

 自身の健康づくりのために始めた山登り。富士登山(エコムジャーナルNo.1ご参照)後は北アルプスの名峰を目標にしましたが、翌年から県外移動の自粛を受けて北東北の山々を巡りました。移動が緩和された昨年、3年越しで北アルプス行きの計画です。2ヵ月前から某山荘の宿泊予約を取り、登山口までの交通手段を調べ、準備も行程も万全でした。しかし、天気予報には一向に晴れのマークがつきません。

 出発を翌日に控えても登山指数が回復することはなく、当日は目的地を決めずに出発。国道7号を南下しながら候補地をあげ、天気を確認しながら絞り込みます。秋田を発って7時間、北アルプス付近にかかる雨雲を通り抜け、いよいよ新しい目的地に到着です。

 木曽駒ケ岳―――山体のほとんどが花崗岩でできている標高2956mの木曽山脈(中央アルプス)最高峰。しらび平駅から乗車する駒ヶ岳ロープウェイは日本一の高低差(950m)を誇り、終点の千畳敷駅は日本最高所の駅として知られます。

 千畳敷駅に降りてものの数分、早くも見どころを迎えます。標高2612mに広がるカールは、2万年前に氷河期の氷で削り取られたお椀型の地形です。畳を千枚敷いた広さがあることから、千畳敷カールと呼ばれています。眼前に広がる荒々しい岩肌に、日本アルプスの迫力を感じました。

 山頂に向かって進みカール上部に到達すると、巨大な岩々を近くで見ることができます。天を衝くように立つ岩々の存在感もまた、アルプスらしさを感じます。岩の向こうには南アルプスの稜線を眺望でき、稜線の上には3年前に登った富士山が顔をのぞかせます。

 初アルプスは思いもよらず日本アルプスの中腹での登山となりました。天候に恵まれることを願いながら、本年も計画から楽しみたいと思います。

秋田担当A(8回目の投稿)