2023.10.02 | 社長だより

社長だより vol.103

 今年の夏は非常に暑い日が続きました。9月中旬まで最高気温が30℃を超える日もありましたが、今は秋らしい朝晩涼しい日々となっています。秋は過ごしやすく、収穫の時期でもある事から「スポーツの秋」や「食欲の秋」など様々な楽しみがあります。皆さんも沢山の「〇〇の秋」を堪能しながら、体調管理には十分に気をつけて日々をお過ごし下さい。

 私だけでなく皆さんも日々、体調管理いわゆる健康には十分に注意していると思います。そして毎年、健康診断を受診しているはずです。私も先月、健康診断を受診しまして数日前に結果が送付されてきました。結果は、、、決して誇れる内容ではありませんでした。(飲み過ぎ注意!!!)

 そんな最近、ある雑誌を読んでいると『健康診断のウラ側!知らなきゃ大損!』のタイトルを目にし読み進めていくと、驚く内容が記されていましたので、以下に抜粋して紹介します。

『健康診断は受けてもほとんど意味がない』

日本ほど健康診断への信仰が篤い国も、ほかにないでしょう。健康診断が寿命を延ばすというエビデンスはどこにもありません。だから世界を見渡すと日本や韓国を除くほとんどの国では、健康診断を強制していないのです。日本の健康診断で示される「判定」の多くは統計的なものです。健康と考えられる現役世代の人の平均値を挟んで、95%の人を「正常」、そこから外れた5%の人を「異常」と呼び、数値の判定が直接的に健康かどうかを示してくれるわけではないのです。ですから、異常値でも健康な人がいれば、正常値なのに疾患を持つ人もいます。(~中略~)

2019年に、過去の研究データをすべてまとめた論文が発表されました。その中で健康診断を行なった人と行なわかった人で、病気による死亡率に差がつくかどうかを検証しています。論文の要旨にはたった一行こう記されています。

≪全体的な健康チェックが有益である可能性は低い≫

この結論は、健康診断を行なった結果、ガンによる死亡率、あるいは心筋梗塞や脳卒中による死亡率が下がっていないというエビデンスに基づいています。それは、健康診断で治療できる病気が都合よく見つかる可能性は極めて低いからです。

『医者が勧める禁煙・禁酒は倫理的に問題あり』

医者が健康の為だからといって患者さんに「生活の楽しみをガマンしなさい」と言って、食事制限を課したり、好きでもない運動を強いたりするのは、倫理的な問題です。まさに禁酒や禁煙がそうです。患者さんに「タバコを吸ってもいいですか?」「お酒を飲んでもいいですか?」と聞かれれば、医者としては「やめたほうがいいですよ」と答えざるをえません。どちらも体に悪いことは明らかですから。(~中略~)

医者の立場から言えば、減塩や運動、禁酒、禁煙など生活習慣に関するアドバイスは便利です。効果があってもなくても責任をとらずにすむからです。

 この他にも「我慢しない生活はよい人生への近道」「減塩しても脳卒中や心筋梗塞の予防効果はない」「瘦せるために運動しても徒労に終わる」など様々なサブタイトルで健康不安に陥らない為の考え方が紹介されていました。私が都合よく抜粋している訳ではありませんので、興味を持たれた人は「PRESIDENT~2023.10.13号」をご確認下さい。

 私が抜粋して紹介した内容を皆さんはどう考えますか。私は意外と健康診断の結果で一喜一憂するタイプです。(今回は、、、一憂でした。) 行動が伴っていないかもしれませんが、今回紹介した考え方とは逆で結果を真剣に捉えて、自分自身の日々の行動を考えます。しかし今回紹介した考え方が間違っているとは思いません。そういう事実や考え方もあるんだなと納得感もあります。

 つまりこれがダイバーシティ(多様性)に繋がるんだと思いました。ダイバーシティ(多様性)とは多種多様な考え方があるだけではなく、お互いの考え方を認め合い、尊重し合う事が重要です。従って今回の場合は、仮に健康診断は有益でない事であっても、自分自身の健康を考えるタイミングと捉えて続けていこうと思います。

(現在も日本では、企業が「労働安全衛生法第66条」に基づき、医師による健康診断を従業員に受診させなくてはなりません。)

 今回は健康診断についての考え方でしたが、日々生活していると様々なタイミングで違う考え方の人と話をする事があると思います。その際は是非“ダイバーシティ(多様性)”の考え方を思い出して、ただ話をする、聞くじゃなくて、認め合い尊重し合う事を心掛けていこうと改めて思いました。

 長いようで短い1ヵ月。又1ヵ月後に更新致しますので、お付き合いを宜しくお願い致します。

令和5年10月