社長だより vol.128
11月になりました。全国各地で初雪を観測したとのニュースを最近目にするようになりました。気になって秋田県の昨年(2024年)の初雪について調べてみました。昨年は前年(2023年)より6日早く平年より3日遅い「11月18日」に秋田県で初雪が観測されていました。因みに今年の初雪予想は、例年より早くなると言われています。いずれにしても11月中旬には雪が降ると考えられます。
冬に向けた様々な準備、そろそろ必要ですね!
又、今年は全国的にですが、秋田県は特に熊の目撃・出没・被害が多くなっています。山間部だけでなく市街地での報告や被害も数多くあり、秋田市では中心部にある千秋公園での目撃情報もありました。秋田県では今シーズン既に千頭超を駆除しているとの事ですが、連日被害の報告は止みません。色々と考える事もありますが、現時点では共生は無理だと思います。出来るだけクマに会わない生活を心掛けるしかありません。十分に注意をして日々お過ごし下さい。
今月は先月もご紹介した『心配事の9割は起こらない』という曹洞宗徳雄山建功寺の住職である枡野敏明さんの著書から一遍ご紹介したいと思います。
先月同様、非常に考えさせられた「“おかげさま”を感じる~自分1人でできることなど、たかが知れている」を一部抜粋して以下にご紹介致します。
私たち日本人には「おかげさま」のDNAが受け継がれています。
日本人は、従来、思いやりと感謝の心を持った民族でした。国を支えていた農業は共同作業が基本。田畑の水も力を合わせて整備して引き込み、手が足りなければ隣近所が手を貸す、といったことが自然に行なわれてきたのです。その底を流れていたのは「ありがとう」「おかげさま」という感謝の思いでした。しかし、時代が変わる中で、しだいにそうした思いは失われていき、いまは「自分が、自分が、、、」という我欲が広くはびこる社会となってしまっているのではないでしょうか。
( ~ 中略 ~ )
「相利共生(そうりきょうせい)」という言葉があります。お互いの利益になることを考え、そのために行動し、共に生きていこう、というのがその意味ですが、これは禅の考え方とも合致しています。
ところで「おかげさま」のもともとの意味を知っていますか?
その語源は「ご先祖様」なのです。すでに亡くなられて、この世にはいませんが、そうして蔭に隠れている方々の庇護のもとで、その協力をいただいて、いま私たちは生かされている。そのことに感謝の気持ちを差し上げるのが「おかげさま」(お蔭様)という言葉なのです。
自分は1人で自立して生きていると感じているかもしれませんが、私たちには両親がいます。その両親にはそれぞれ2人ずつ4人の親がいます。そうして10代さかのぼると1024人、20代さかのぼると100万人を軽く超えるご先祖様がいるのです。
そのうち1人でも欠けていたら、いまの自分はありません。ご先祖様が欠けることなく命をつないできてくれたからこそ、いまここに命をいただいた自分がいる。そう考えたら1人で生きているのではなく、ご先祖様のおかげで生かされている、という気持ちにはならいでしょうか。
仕事だって同じです。いくら「能力自慢」とうぬぼれても、1人でできることにはおのずと限界があります。「自分が、自分が」で突っ走っているだけでは、大きな仕事はできません。いずれは手に余る仕事に直面して「1人じゃだめだ」ということを思いしらされることになる。そこでぶち当たる壁は決して小さなものではないでしょう。
どんな仕事でも「おかげさま」で成り立っていることに気づいてください。「自分がまとめた契約」も、1人だけの成果ではありません。交渉の段階で必要な資料を準備してくれた人はいませんか?企画書をパソコンで手際よくつくってくれた人はいませんか?交渉相手からの電話を取り次いでくれた人はいませんか?社内での商談のとき、お茶を運んでくれた人はいませんか?
その人たちの「おかげさま」で契約は成立したのです。その「おかげさま」を感じることができる人は、周囲から「あの人だったら、支えてあげよう」と思ってもらえる人です。周囲の協力を得て、さらに大きな仕事ができる人です。まだ、「自分が、自分が」を続けますか?
今回の「“おかげさま”を感じる~自分1人でできることなど、たかが知れている」について、皆さんは何を思い、何を考えましたか?
私はまず「おかげさま」の語源が“ご先祖様”だという事に驚きました。決して信じていない訳ではありませんが、自分なりに色々調べてみました。諸説ありましたが、仏教の教えに端を発し『見えない力や陰で支えてくれる存在への感謝を表す言葉。木陰が雨風や日差しをしのいでくれるように、神や仏や目に見えない力によって守られているという意味合い。昔から物事に隠れている力や影響力を「陰」と表現し、敬意を表す“お”を付け、更に尊敬の“様”を付ける事で「お陰様となった。』との事でした。いずれにしても自分自身を助けてくれた、影響を与えてくれた全ての人や事に感謝する言葉には間違いないと思います。「おかげさま」良い言葉だと改めて感じました。
又、考えてみれば当たり前ですが『10代さかのぼると1024人、20代さかのぼると100万人を軽く超えるご先祖様がいる』という事にも驚きました。自分の記憶には“お爺さん”“お婆さん”まで、つまり父母を入れて2代前の“6人”までですが、確実にその前もあります。多くのご先祖様のそれこそ“おかげさま”で今の自分があります。本当に素晴らしい事ですし、感謝しかありません。
更には、仕事でも、日々の生活でも同様です。上司や同僚、部下や協力会社の“おかげさま”で仕事が順調に、時には苦労しながらも完結しているはずです。パートナーや子供の“おかげさま”で色々な経験や思い、体験や生活が出来ているはずです。決して“自分が”だけでは何も上手くいかないはずです。本当に改めて“おかげさま”感謝の気持ちの大切さを実感しました。
自分自身を取り巻く全ての人、物、事に“おかげさま”感謝を忘れずに日々を過ごしましょう!
長いようで短い1ヵ月。又1ヵ月後に更新致しますので、お付き合いを宜しくお願い致します。
