秋田東北商事株式会社

NEWSお知らせ

2021.07.01 | 社長だより

社長だより vol.77

 日々暑さが増しており、“夏”を感じる事が多くなってきました。昨年から続くコロナ禍でのマスク生活は自身が気付かないうちに熱中症に陥る事があるそうです。まだまだマスク着用の生活は続きそうですから、水分補給や適度な休憩を心掛けて日々を過ごしていきましょう。

 先月、高校生(令和4年3月卒業見込み)に対しての求人票の受付がスタートした事を記載していましたが、本日7月1日からは求人票(情報)が公開されます。当社でも今年は2名の求人を行ないます。本ホームページでも当社の求人情報を本日より公開しています。是非とも高校生の皆さんが当社に興味を抱いて就職を希望し、来年の4月に新しい仲間として加わって頂ける事を切に願っています。(一度、職場見学に来て頂ければ嬉しいです)
 
 会社PR活動の一環で秋田商工会議所様とハローワーク秋田様主催の「企業と生徒・進路担当教諭等との情報交換会」へ6月22日に私と総務部員の2名で参加してきました。当社としては初めての参加となりましたが、総勢47企業の個別ブースが設置され、企業説明や質疑応答を午前午後の2部構成で約20分×8回行なうといった内容でした。県内の11高校より総勢200名以上の生徒達が参加され、真剣な眼差しと態度で企業説明や質疑応答が繰り返されて、あっという間の時間でした。私が高校生だった頃には今回のような企画はなかったと思います。(30年弱前になりますし、そもそも興味があったかも定かではありません)


 当日は沢山の質問を高校生の皆さんから頂き、理解を得るまで説明をさせて頂きました。その中で「やりがいは何ですか?」との質問に深く考えさせられました。私は「普段生活していて当たり前にあるもの、例えば蛇口をひねると水が出る事に対して当社が一役を担っている、大袈裟に言えば当社の活動があるから蛇口をひねると水が出るという事がやりがいです。水道だけじゃなく普段の生活の中で当社が関わっている部分は沢山あり、社会を支えている事がやりがいだと思っています。」と答えました。(ニュアンスはこのような感じですが、一字一句は違うと思います)
 先月の社長便りにも記載しましたが、現在当社では「社員の“やりがい”“働きがい”向上へ向けた取り組み」を行なっています。具体的には「新しい事・やりたい事へチャレンジしやすい環境整備」「プロセスを重視し公正で公平な評価」「年功序列を廃止した処遇」などになります。前項で私が高校生の質問に答えた“やりがい”と現在当社が“やりがいの向上”に向けて取り組んでいる事にズレがある事が分かります。私が高校生に答えた内容に嘘や間違いもありませんし、現在当社で行なっている取組みが決して悪い訳でもありません。私が質問に対して答えた内容は社会に対して会社や業務の存在意義的な部分での“やりがい”、当社で行なっている取組みは社員一人ひとりが業務を遂行していく上での“やりがい”になるのかもしれません。改めて考えてみると“やりがい”とは、物事に対する充足感や手ごたえ、達成感や行なった事に対しての成果・評価・感謝などと様々あると思います。又“やりがい”とは業務内容や年齢、職責や立場などで違うものだとも思います。人生の大半を占める(費やす)事になる仕事で、真の意味で“やりがい”を感じられる楽しい会社組織を目指していかなくてはいけないと今回のある高校生からの質問で考えさせられました。

 最後になりますが今月も「新型コロナウイルス」の経過について記載致します。「緊急事態宣言」は沖縄県以外解除されました。又「まん延防止等重点措置」は埼玉県、千葉県、神奈川県、北海道、東京都、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県、福岡県が対象となっています。いずれの対策も期間を7月11日までとしていますが、感染確認が増加傾向に転じており、予断の許せない状況が続いています。
 秋田県内でも複数のクラスターが発生し感染拡大が急速に進み、連日に渡って感染者の確認がありました。6月30日時点で累計感染者数が875名となり、現在は入院者数17名(うち重症者1名)、宿泊療養者70名、入院等調整中12名といった状況です。今一度、気を引き締めて感染防止対策を確実に行ないましょう。又、絶対に“誹謗中傷”はやめましょう。決して感染された方が悪い訳ではなく、憎むべきは“ウイルス”であり、例外なく誰にでも感染する可能性はあります。

 そして毎回記載していますが、ご自身の家族や生活があるにも関わらず1年以上も未知のウイルス「新型コロナウイルス」と使命感を持って向かい合い、戦い続け、感染者を日々支えて救い続けて頂いている医療従事者並びに関係者の皆様、治療薬やワクチンの開発に尽力して頂いている研究者の皆様、心より敬服致します。徐々にワクチン接種は進んでいますが、くれぐれもご自愛下さい。

 長いようで短い1ヵ月。又1ヵ月後に更新致しますので、お付き合いを宜しくお願い致します。

令和3年7月

2021.07.01 | エコムジャーナル

エコムジャーナル No.13

 ドラゴン―――不思議なボールを集めないと目にすることができないと思っていました。長いようで短い4ヵ月、4度目の投稿となります秋田担当Aです。

 秋田と岩手の県境にそびえる日本百名山のひとつ八幡平。雪の回廊と言われるアスピーテラインでご存知な方も多いと思いますが、近年ある自然現象が賑わいを呼んでいます。
 山頂付近にある鏡沼―――冬の間に降り積もった雪が、春になると周辺部と中心部が雪解けすることで沼がドーナツ状になります。そこに陽の光・空の色など自然条件が重なった時、鏡沼が龍の瞳のように見えることから「ドラゴンアイ」と呼ばれており、毎年5月下旬から6月上旬の限られた時期に見ることができる神秘的な光景です。中心部の雪解けが進み「開眼」の知らせを聞いた某年6月上旬、いざ八幡平へ―――

 午前中に近くにある秋田焼山の登山を終え、昼前に八幡平山頂レストハウス駐車場に到着。十和田八幡平国立公園内に位置する山を1日で続けざまに登るダブルヘッダー登山ですが、八幡平は山頂レストハウス駐車場から約30分のハイキング感覚で登頂できます。
そしてお目当ての鏡沼は登山口から10分ほど歩いたところにあります。ようやくお目にかかることができたドラゴンアイ。しかし、この年は淵の雪がせり上がり、ひび割れもあって例年とは違った瞳を見ることができました。

 どうやら5月中旬の大雨の影響を受けて水位が上昇して水面が雪を押し上げ、開眼前に形が崩れてしまったようです。自然の造形物であるドラゴンアイ。その年の積雪量や気温変化など、気象条件によってその姿が変わります。

 画像2枚目は別の年のドラゴンアイです。※秋田県公式サイトより

 2座目の登頂を達成した安堵感から、山頂で腹ごしらえ。晴れの日は山頂展望台から岩手山・鳥海山・月山まで一望できるそうですが、この日は南東の岩手山のみ見ることができました。山頂で自然の景観を楽しみながらドリップして飲むコーヒーは、登山の疲れを癒してくれます。

 さて、エコムジャーナルは今回の投稿より2年目に突入しました。現状は少数精鋭の持ち回りで担当しておりますが、それぞれの個性あり、特別号もあり、これからも読み応えある投稿の継続に努めて参ります。ますますのご愛読、よろしくお願いいたします。

2021.07.01 | 事務美貌録

第66回投稿 事務美貌録 7月号

 私には1度見てみたい憧れのマンホール蓋があります。そのマンホール蓋には「ひがしゆりまち」「のうしゅうはい」と書かれています。周囲には「黄桜」が並んでおり、真ん中には空を飛んでいるかのような可愛らしい牛がデザインされているものです。牛の名前は「モウ太くん」。旧東由利町のイメージキャラクターです。モウ太くんの額には「黄桜」、尻尾にはイチョウの葉がついています。
 旧東由利町で農集排の地区となると随分と狭い範囲に絞られるのですが、なかなか東由利へ出かけることがなく、未だに幻の1枚となっております。ところが、その幻の1枚を撮って送ってくださった方がおりました。

 嬉しい!!可愛い!!そして悔しい!!!私が先に見つけたかった…というのが正直な感想ですが、本当に実在しているのですね。興奮してしまいます。
 このマンホールがある旧東由利町は、今は由利本荘市となっており、2005年に東由利町の他に本荘市と由利郡の矢島町・岩城町・由利町・西目町・鳥海町・大内町が合併して発足された秋田市に隣接する大きな市です。

 これは全部由利本荘市にあるマンホールです。それぞれどこのものでしょうか。(写真提供者様ありがとうございます!)旧市町村毎のマンホール蓋があるので、探して歩くのもマンホール蓋好きの醍醐味です。
 最後にご紹介するのは、由利本荘市にいらっしゃる高さ9mもある金色の「赤田の大仏」様。奈良県の長谷寺、神奈川県鎌倉の長谷寺と並び日本三大長谷観音の一つと呼ばれております。大仏殿の扉を開けると迫力ある大仏様が現れます。おおらかな優しい表情が印象的でした。


 
 大仏様、早くコロナが終息しますように。
       赤田の大仏様がいる長谷寺近くの農集排のマンホールを添えて。


 マンホール好きな「な」でした。

2021.06.01 | 社長だより

社長だより vol.76

 本日6月1日から高校生(令和4年3月卒業見込み)に対しての求人票の受付がスタートしました。当社でも求人票の提出をしています。昨年同様コロナ禍という事もあり、首都圏ではなく県内への就職が見直されているそうです。又、就職先を選ぶ際には給料や賞与といった金銭面だけじゃなく、勤務地や福利厚生や将来性に重点を置く事が多くなっているとも言われています。
 当社は金銭面が非常に充実しているとは言えませんが(だからといって決して悪い訳ではないと思います、、、)、福利厚生や社員教育、社員の“やりがい”“働きがい”向上へ向けた取り組みなど、様々な事柄を実施しています。全ての取り組み内容や詳細を説明すると非常に長くなるので省略しますが、取り組みの1つに『目標達成へのプロセスを重視し公正で公平な評価(視える化)を実施する』があります。これは一定期間在職した社員が毎年、業績や日々の業務に関連する個人目標を設定し、その結果だけでなく経緯も重視して誰でも理解出来る公正で公平な評価を行なうという事になります。又、“公正”とは「不正がない事」、“公平”とは「全てを同等に扱う事」との意味から「全ての社員に対して不正がなく同等に評価を行なう」という事になります。その為には評価する側が“何故その評価となるのか?”を明確に示さなくてはいけません。お互いの意思疎通が良好である事が大切です。その為にも様々な取り組みを行なっていますし、今後も継続していきます。
 話は少しズレますが、先日ある冊子を読んでいるとIT関連企業であるサイボウズ株式会社の青野慶久代表取締役社長様の記事を目にしました。当社でもサイボウズ社のグループウェアを活用している事や貴社の人事制度についての内容という事もあり、注意深く読ませて頂きました。その中の一文『人事制度は一通りでなくていい。これは公平でなくてもいいという事です。“朝何時に来なさい、ここで働きなさい”というのは公平です。でも、公平は幸福とは限りません。』に深く考えさせられました。
 今回紹介したサイボウズ株式会社の青野慶久代表取締役社長様の記事、冒頭に記載しました高校生の皆さんが就職先を選ぶ際の重点、また現在のコロナ禍での優先順位や世の中での価値観など考え方は1つではありません。その事を改めて実感しました。そして当社でも働き方や処遇や評価など、様々な取り組みについても多様化を進めていかなくてはいけないと強く思いました。

 いずれにしても高校生の皆さんが当社に興味を抱いて就職を希望し、来年の4月に新しい仲間として加わって頂ける事を切に願っています。

 最後になりますが今月も「新型コロナウイルス」の経過について記載致します。4月25日に3回目となる「緊急事態宣言」が東京都、大阪府、京都府、兵庫県に発出されていましたが、その後の5月12日に愛知県、福岡県、5月16日に北海道、岡山県、広島県、5月23日に沖縄県が追加対象となりました。更には埼玉県、千葉県、神奈川県、岐阜県、三重県、群馬県、石川県、熊本県が「まん延防止等重点措置」の対象となっています。当初は期間を5月31日までとしていましたが、政府は期間を延長し6月20日までとしました。(当初から沖縄県は6月20日、群馬県と石川県と熊本県は6月13日が期限となります。)
 秋田県内でも様々な場所でクラスターが発生し、感染拡大が急速に進んでしまい、5月の1ヵ月間で275名の感染確認がありました。幸いにも5月28日から4日連続で感染者の確認はありませんでしたが、5月31日時点で累計感染者数が754名(症例として累計は755例)となり、現在は入院者数39名(うち重症者1名)、宿泊療養者5名、社会福祉施設等療養者2名といった状況です。1年以上コロナ禍での感染防止に努めた自粛生活の中で“気の緩み”“慣れ”“疲れ”も多々あるかと思いますが、個々人の意識が感染拡大防止の重要な要素になります。全ての人々に対してワクチン接種が終了するまで気を引き締めて、感染防止対策の「マスクの着用」「手洗い(消毒)」「うがい」を確実に行ないましょう。そして絶対に“誹謗中傷”はやめましょう。決して感染された方が悪い訳ではなく、憎むべきは“ウイルス”であり、例外なく誰にでも感染する可能性はあります。

 そして毎回記載していますが、ご自身の家族や生活があるにも関わらず1年以上も未知のウイルス「新型コロナウイルス」と使命感を持って向かい合い、戦い続け、感染者を日々支えて救い続けて頂いている医療従事者並びに関係者の皆様と治療薬やワクチンの開発に尽力して頂いている研究者の皆様、心より敬服致します。未だ逼迫した状況に変わりはありませんが、くれぐれもご自愛下さい。

 長いようで短い1ヵ月。又1ヵ月後に更新致しますので、お付き合いを宜しくお願い致します。

令和3年6月

2021.06.01 | 事務美貌録

第65回投稿 事務美貌録 6月号

 5月26日は県民防災の日です。1983年5月26日に発生した日本海中部地震。当時日本海側で発生した最大級の地震で、秋田県・青森県、山形県の日本海側で10mを超える津波による被害が起きたそうです。10年前の2011年3月11日には東日本大震災、又、今年の3月と5月にも宮城県沖で最大震度5強の地震と地震大国と言われる日本。近年では大雨等の災害も発生しており、いつどこで被災するかわからない状況です。そこで我が家の災害対策について考えてみました。

 東日本大震災の時に困ったのが停電でした。オール電化の我が家では電気がないと何もできず、ただただ電気が復旧するのを待つ状況でした。スマホで状況確認をしたくても、いつ電気が復旧するのかわからない状況では気軽に使う事も出来ません。その事を思い出し、ポータブル電源を購入しました。

 幸いにも購入してからないと困るような機会は訪れておりませんが、携帯の充電に毎日使用しています。又、いざという時に使用していて電池がなくなると困るので、ソーラーパネルも購入しました。

 これで有事の時の電源対策は万全?ですが、これらが活用される日がこない事を願う「さ」でした。

2021.06.01 | エコムジャーナル

エコムジャーナル No.12

 久々の投稿になります、青森のOです。
 今年初めに体を壊し入院してしまい、このエコムジャーナルも書くことが出来ず、順番で投稿している方々にご迷惑おかけしてしまい大変申し訳ございませんでした。このまま当分の間、投稿は無いと思いきや秋田のAさんより「次、順番ですよ」と引導渡され少し具合がわるくなった感じがします。

 先日、八戸市にある櫛引八幡宮(くしひき)に行った友人からお守りをもらいました。人からお守りをもらったのは初めてかもしれません。普段は神頼み等興味がなく、初詣に行ってもお守りを買うこともない私が友人からお守りをもらい、毎日手を合わせています。
 友人いわく「やらないよりかはやった方が悪い方には行かないかもしれない」と言われ、病気にかかり体がボロボロになった今、その言葉がきいています。「やらないよりかはやった方が・・・」なんだか情けない感じですが、何かにすがり希望をもつことに意味があると実感しています。

 何気に櫛引八幡宮を調べたところ、病厄除けのご利益が有名なところではなく「勝負運」「安産」のご利益で有名なところの様です・・・病との勝負に勝つという意味でもらったのでしょうか。男の私には、後者はかなり無理がある様に思えます。
 ちなみに病厄除のご利益で有名なのは青森市にある廣田神社の様です。自宅から近くて行きやすいところですので、今度はこちらのお守りを友人にリクエストしようと思います。
 私以上に私の体を心配してくれる友人に感謝をしている青森のOでした。

2021.05.06 | 社長だより

社長だより vol.75

 冒頭は「新型コロナウイルス」の経過について記載致します。現在、3回目となる「緊急事態宣言」が東京都、大阪府、京都府、兵庫県に発出されています。又、宮城県、沖縄県、埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、愛媛県が「まん延防止等重点措置」の対象となっています。全国的に感染拡大が速いスピードで進んでおり、過去最大の“第4波”といった状況です。秋田県内でも感染拡大が急速に進んでしまい、4月の1ヵ月間で172名の感染確認がありました。5月5日時点で感染者数が535名(症例として累計は536例)で入院者数39名、宿泊療養者58名、社会福祉施設等療養者14名、入院等調整中11名といった状況です。今までは「三密」を回避した生活を心掛けましょうと言っていましたが、現在の変異株の強力な感染力に対しては「一密」でも注意するようにとの有識者の発言もあります。1年以上コロナ禍での感染防止に努めた自粛生活の中で“慣れ”や“疲れ”も多々あるかと思いますが、個々人の意識が感染拡大防止の重要な要素になります。今一度、気を引き締めて感染防止対策の「マスクの着用」「手洗い(消毒)」「うがい」を確実に行ないましょう。そして絶対に“誹謗中傷”はやめましょう。決して感染された方が悪い訳ではなく、憎むべきは“ウイルス”であり、例外なく誰にでも感染する可能性はあります。

 毎回記載していますが、ご自身の家族や生活もある中で1年以上も未知のウイルス「新型コロナウイルス」と使命感を持って戦い続け、感染者を日々支えて救い続けて頂いている医療従事者並びに関係者の皆様と治療薬やワクチンの開発に尽力して頂いている研究者の皆様、心より敬服致します。全国的に感染拡大が進んでいる状況の中、各地で段階的にワクチン接種という対策が少しずつではありますが進んでいます。未だ逼迫した状況に変わりはありませんが、くれぐれもご自愛下さい。

 コロナ禍でステイホーム中にスマホを眺める時間が多くなりました。そしてネット記事を何気なく見ていると「星野リゾート代表が“倒産確率”を社員に知らせたワケ」というビックリする見出しを目にしました。新型コロナウイルスで大きな打撃を受けている観光関連業界、星野リゾートの星野佳路代表が社員に対して自社の“倒産確率”を知らせる事にしたとの内容でした。実際に昨年5月から実施しているとの事で、昨年5月は「倒産確率38.5%」だったそうです。星野リゾートではコロナ禍前より、社員が会社のシステムでそれぞれの施設について“利益”や“売上”や“稼働率”や“顧客満足度”などの閲覧が可能だったようです。しかしコロナ禍において、最も重要な事は“顧客満足度”でも“利益”でもなく「潰れないこと」との認識を強く星野佳路代表が抱き、社員が一番知りたいであろう「自分の会社がどのくらいヤバいのか?」に誠実に応える事にしたそうです。倒産確率は「売上の対昨年比」「コスト削減量」「資金調達」の3項目について、それぞれ3つのシナリオを設定して算出しているとの事でした。又、記事の中には「こうした数値を発表すれば、かえって社員が動揺するという考え方もあるかもしれません。しかし、会社がどうなってしまうか分からないという点が、1番の動揺の原因です。会社の状況を隠してもしようがないし、“大丈夫だ”とウソをついても社員は見破ります。それより社員の間で“共有感”を持てる方が大事なのです。」との星野佳路代表の言葉もありました。


 皆さんはこの星野リゾートの記事について、どのように考えますか。私自身、現職を拝命する事を決断した時に1番最初に考えた事が「会社を潰さない」でした。その為に何をするべきか?何をしなくてはいけないか?などは考えずに、とにかく諸先輩方々が築き上げたこの会社を次の世代へ渡すまで“潰さない”との強い気持ちが湧き出た事を思い出しました。更には具体的に数値で表す事の重要性と“共有感”の大切さに改めて気付かされました。
 現在当社では中期経営計画の最終年度となっています。勿論その中には売上高/利益額以外のKPI(重要業績指標)が設定されています。又、月1回の取締役会議では経営分析表が作成され様々な項目について確認や質疑が行われています。これらは私が現職を拝命する前から行なわれていましたので、私も継承して行なっています。
 決して現在当社で設定しているKPI(重要業績指標)や経営分析項目が良くないとは思いませんが、今回の星野リゾートの記事を読んで今一度見つめ直そうと思いました。「現状を具体的に把握出来る数値とは何なのか?」「目標に向けた進捗度を確実に把握出来る数値とは何なのか?」「将来に向けて成長度を確認出来る数値とは何なのか?」「全社員が“共有感”を持てる数値とは何なのか?」を熟考して、今後の当社のKPI(重要業績指標)を示していこうと思います。

 長いようで短い1ヵ月。又1ヵ月後に更新致しますので、お付き合いを宜しくお願い致します。

令和3年5月

2021.05.06 | エコムジャーナル

エコムジャーナル No.11

 青森Hです。
今年の青森の冬は寒いうえ雪が降る日が続き大変でしたが、いつもより早く桜が咲きました。一部を除いては桜まつりが今年も中止となり残念な限りです。
オリンピックの聖火ランナーは走っているものの、開催されるものかどうか、コロナウイルスには困ったものですね。医療崩壊にならないよう気を付けましょう。

 今回は、これまで出会った人から影響を受けたことについて書かせていただきます。

 Kさんはパチンコ、ゴルフ、ギター、釣り、カラオケ、お酒と趣味が多い方です。話題はたくさんあると思いますが、営業先のひな壇の皆様の前では、挨拶の後固い話をし、突然無口になるのです。隣にいる自分は間が持たないと思い、冷や冷やしながら様子を窺っていると、沈黙に耐えられなくなったお客様が「そう言えば、・・・」と、重要な話しをしてくれたものです。Kさんにしか出来ない沈黙の営業を何度も見せてもらいました。自分では到底出来ない技です。ちなみにKさんは、会社で初となる案件をよく受注していたので「初物のKさん」と呼ばれておりました。
 夜、そのKさんと飲み屋さんに行くのですが、飲み屋さんに行く道すがら花やプリンなどを飲み屋さんのお土産としてよく買って行きました。高価なものではないですが、お店の人は喜んでいました。お店の人に対する気遣いと楽しい飲
み方を見させてもらいました。仕事を引退して数年経ちますが、いまだにお店の人から「元気かな?」と聞かれます。

 Sさんはバイタリティーがある方で、ある製品の開拓営業を少しお手伝いさせていただきました。私がリストアップした会社に飛び込み営業をしたのですが、挨拶をするやいなや「メーカーの努力不足だから国の制度が変わらず、この業界は大変なんだ」と、立たされたまま苦言をいただきました。それでも、次から次へと飛び込み、県内情報や業界情報を聞いて回りました。ビジネスマンの逞しさを見させていただきました。
いろいろな人と交流があり、面倒見がよく、人望が厚かったこともあり、関係会社の取りまとめ役を任されたりしておりました。人脈の大切さ、信頼関係の作り方も勉強させていただきました。

 Oさんは仕事と趣味をバランスよくする人で、歴史とお酒と温泉が大好きな方です。車移動の途中、城跡があると車を停め石垣や地形をじっくり観察し、銭湯のような温泉を見つけると、10分で入浴し温泉成分を記録していました。
 宿泊となると、出来る限り温泉宿に泊り、お酒をたしなみながら何度も温泉につかっていました。それまで私はあまり温泉に興味が無かったのですが、Oさんと一緒に仕事をするようになって興味がわき、その雑学が資格試験に役立ちました。
 温泉に入ると、色、肌触り、味を確認し成分を推理していました。そして、温泉のうんちくを聞かせてくれました。

 御存知の方も多いと思いますが、少し紹介させていただきます。
 石鹸が泡立たないのは、酸性の温泉とアルカリ性の石鹸が中和反応を起こすためです。だから酸性の温泉には石鹸ではなく中性のボディソープを置いています。
 美人の湯と言われるのはアルカリ性の温泉で、肌の表面を少し溶かし整えるとか。聞いたことがあると思いますが、苛性(かせい)ソーダという薬品はアルカリ性です。そして、「苛性」の言葉の意味は、簡単に言うと、肌(タンパク質)を溶かす(分解する)ということのようです。
 硫黄泉のイメージは乳白色だと思いますが、実は湧き出たときは透明のようです。空気に触れ酸化されていくと段々白く濁るそうで、更に酸化され水分が減ると硫黄などの温泉成分が析出し「湯の花」になるとか。

 テレビで見ましたが、確かに草津温泉の湯畑は、お湯を浅い水路で長く空気に触れるように流し「湯の花」を作っていました。

 これからもいろいろな人と出会うと思いますので、いろいろ学ばせていただきます。

おわり

2021.05.06 | 事務美貌録

第64回投稿 事務美貌録 5月号

 4月から新年度が始まり、1ヶ月が経とうとしています。
 弊社にも新しい仲間が2名入社しました。社会人一年生、何もかもが新しいことの連続で、分からないことも多々あると思いますが、早く会社に慣れ頑張ってほしいなぁと感じます。自分にもそんな時期(はるか昔になりますが・・・)があったのだと考えると、とても懐かしい気持ちになります。
 
 春といえば桜ですが、今年の秋田市の桜の開花は4月4日と、1953年からの観測史上最も早い開花になりました。
 例年だとGWあたりにドライブも兼ねて、弘前など少し遠くにお花見に行っていましたが、今年は咲くのも、散るのも早かったように感じます。こちらの都合に合わせてもらえないことは重々承知ですが、とても残念でなりません。来年こそはコロナも終息し、思う存分お花見や旅行に行けることを願うばかりです。
  

 現在も続いているコロナ禍ですが、観光地のホテルやお土産屋さん、また外食産業などは様々な影響を受けています。テイクアウトやお取り寄せ等に力を入れているお店も増えてきていますが、そんな中、最近ネットでよく目にするのが、「復興福袋」や「もったいない福袋」です。
≪食品ロス≫削減を目的に作られた福袋で、賞味期限が近い食品や、お土産品などがたくさん入っています。中身を選ぶことはできませんが、とてもお得だとのうわさを聞き、福袋好きの私は早速購入してみました。

 私が購入したのは、北海道の場外市場にあるお土産屋さんのものです。中には、ラーメンやカレー、そして北海道のお土産品(お菓子)がたくさん箱に入っていました。

 ご当地限定品など、普段食べることがない各都道府県の名産物を発見することができ、また、微力ではありますが、復興や食品ロス削減にも繋がるのではないかと思っております。

 お土産品の福袋以外にも、お米や野菜や生鮮食品などが入っているものもあるようなので、また機会があれば購入し、お家時間を楽しみたい「な」でした。

2021.04.01 | 社長だより

社長だより vol.74

 本日4月1日から新年度、令和3年度がスタートします。そして私が現職を拝命してから早いもので1年が経過しました。当初は分からない事ばかりで苦悩の日々でしたが、職務職責を少しずつ理解して今日に至ります。(今でもそんなに変わらないとご批判を受けるかもしれませんがご了承下さい。)
 私自身、まだまだ至らぬ点が多々あろうかとは思いますが“気持ち(心)”を今まで以上に引き締めて邁進したいと思いますので何卒宜しくお願い致します。

 令和2年度を振り返ると、やはり「新型コロナウイルス」が最も印象に残っています。今まで当たり前に出来た事が出来なくなる、様々な規制、新しい習慣など私達の日々の生活で公私共に変化が求められる事となりました。そして様々な変化を求められる生活は1年を経過した今でも続いています。そのような状況の中で誰でも気持ち(心)が塞ぎ込んでしまう事もあると思います。しかしこんな時だからこそ、気持ち(心)をしっかりと持って現状に向き合い、前に進んで行かなくてはいけないと考えます。そこで今回はヒンズー教の一節を紹介します。

“心”が変われば“態度”が変わる
“態度”が変われば“行動”が変わる
“行動”が変われば“習慣”が変わる
“習慣”が変われば“人格”が変わる
“人格”が変われば“運命”が変わる
“運命”が変われば“人生”が変わる

 私自身はヒンズー教を信仰している訳ではありませんが、ある本を読んでいる時この一節を目にして「なるほど、その通りかも」と思いました。“心”とは“気持ちや考え方(思考)”と解釈出来ます。つまり“気持ち(心)で人生が変わる”という事、逆に考えると“人生は気持ち(心)次第”となります。非常に簡単なようで難しい事かもしれませんが、これも“気持ち次第”という事でポジティブに捉えて日々心掛けていこうと改めて思いました。昨今の新型コロナウイルスには該当しませんが、昔から「病は気から」との言葉もあります。世の中ではIoTやDXなどデジタル化について推進されていますが、最後は何事もアナログの“気持ち(心)次第”ではないでしょうか。

 最後になりますが「新型コロナウイルス」の経過について記載致します。全国的には緊急事態宣言の解除後、感染確認が少しずつ増加傾向に転じています。又、一部の自治体では独自の緊急事態宣言が発出されております。秋田県内では3月15日に約1ヵ月ぶりの感染確認から続けて14件の感染確認あり、4月1日時点で感染者数が282名(症例として累計は283例)で入院者数6名、宿泊療養者等は0名といった状況です。秋田県内においては新型コロナウイルスの感染拡大防止について一定の成果が出ている状態だと思われますが、まだまだ予断を許す事の出来ない状況です。今まで同様に感染防止対策の「マスクの着用」「手洗い(消毒)」 「うがい」を確実に行ない、クラスター発生の予防である「三密」を回避した生活「withコロナ」を心掛けましょう。個々人の意識、つまり“気持ち(心)”が感染拡大防止の重要な要素になります。そして絶対に“誹謗中傷”はやめましょう。決して感染された方が悪い訳ではなく、憎むべきは“ウイルス”です。例外なく誰にでも感染する可能性はあります。
 そして毎回記載していますが、ご自身の家族や生活もある中で未知のウイルス「新型コロナウイルス」と使命感を持って戦い続け、感染者を日々支えて救い続けて頂いている医療従事者並びに関係者の皆様と治療薬やワクチンの開発に尽力して頂いている研究者の皆様、心より敬服致します。全国各地でワクチン接種が少しずつではありますが進んでいます。未だ逼迫した状況に変わりはありませんが、くれぐれもご自愛下さい。

 長いようで短い1ヵ月。又1ヵ月後に更新致しますので、お付き合いを宜しくお願い致します。

令和3年4月

2021.04.01 | エコムジャーナル

エコムジャーナル No.10

 1月の終わりごろだったと思いますが、所属しているフルバンドのバンドマスターからサポート演奏の依頼がありました。2月の終わりに沿岸の方でイベントがあって、そこに出演するビッグバンドで人手が足りないのでサポートにいってくれないか?というのです。
 どうやら震災10周年の関連イベントらしいのですが、あいにく出演する相手方のビッグバンドが人手不足でトランペットセクションにあと2人必要とのことで、こちらに援助依頼が来たようです。まだ岩手県での他バンドなどジャズプレーヤーとの繋がりが薄いので、同好の士を得る良い機会だと考え参加することにしました。

 当日の2週間くらい前であったでしょうか、バンドマスターが「NHKの取材が来るらしいよ」とポロリと一言漏らしたのを聞き逃しませんでしたが、その時はああローカルニュースの取材が入るのだとあまり気にも留めなかったのです。

 当日朝、会場の陸前高田市に向かう途中で立ち寄った朝日を浴びた大船渡の海は静かで眩しく、空気は内陸部とは違い春を想わせるほど暖かでした。

 他のサポートメンバーと合流して今回の現場である奇跡の一本松ホールに到着。このホールは去年の暮れにオープンしたばかりの新しいホールで、大きさもコンパクトで天井も高く、自分たちのようなアコースティック音楽をやるにはとても丁度良いステージです。サポートメンバーの面々と「音抜けよさそうだし、ビッグバンドだったらPA(音響装置)はいらないんじゃ?」などと舞台袖で雑談していたところ、大船渡のビッグバンドのバンマスが挨拶に来られたのですが、後ろにテレビカメラとでっかいマイクを持ったNHKのスタッフを引き連れている。その時は、もう収録始まっているのかと不思議に思っていたのです。
 が、バンマスの説明によると、
① イベントではなくて震災10年特集番組の1コーナーになっているドキュメ ンタリー収録である。
② 全国放送の音楽番組である。総合司会は渡辺謙さん。
③ 私たちの任務は平原綾香さんとボブ・ジェームスさんのリモート演奏におけるバックバンドである。
④ 最後に渡辺貞夫さんのリモート演奏のバックで「花は咲く」を唱和。

 セッティング済みのステージに既に設置してある、譜面台に1本1本セットされている高価そうな集音マイクを、バンマスの説明を聞いた後に見つけたところでようやく認識しました。「これはシリアスなやつだ。」
 音響装置で収録した音量を調節するので、音の大きさなどは問われることは少ないかもしれないけど、ピッチ(音程)やアンサンブルタテの細かい部分までかなり厳しいところを要求されることを覚悟しなくてはならない、といいますか昔知人のトランペット吹きからNHKさんの収録は厳しいって話をしていたのを今さらながら思い出していました。

 そこからの動きとしては、場所を変えてのセクション練習の後にステージでのリハーサルで午前中を終え、午後から収録という流れでしたが、四六時中カメラが付いてきていまして落ち着かなかったです。仕方のないこととは十分に承知しているのですが、私が個人でおさらいしているところにカメラとでっかいマイクを至近距離にて向けられて、カメラマンの方に「吹きにくいですかー?」と振られた時はもはや苦笑するしかありませんでした。

 収録は1曲だけだったのですが、その内容は結局3時間6テイクにも及びました。1つ1つの収録の中で自分が出来なかったことというのは自分自身がよく分かりますので、1回の収録後にプロデュース担当の方に心当たりを指摘されると、さすがに申し訳なく思います。サポートが足を引っ張ってはさすがにまずいですから。

 それでも何とかOKをもらう事が出来てほっとしていた矢先、NHKのスタッフの方から今度は一人ずつ自己紹介を収録するとの事で、すぐに自己紹介が始り多くの方が震災にまつわる想いと今回の収録に対する意気込みを兼ねて短く語られていました。私が陸前高田市に初めて伺ったのがちょうど1年ほど前でした。当時はさすがに瓦礫や破壊の痕跡は跡形もなく消えていましたが、箱物の施設以外は未だ何も戻らない地の真ん中に立った時、その破壊のあまりの広大さを感じて慄然とした思いを持ったことを憶えています。
 そうこうしているうちに私の順番が回ってきました。この手の人前での一人語りが大の苦手である私なので、ドキドキを通り越してかなり目が泳いでいたと思いますが、自分なりに正直な気持ちを口にしたつもりです。「まだお会いしたことのない岩手のジャズプレーヤーの方と一緒にプレイできることを本当に楽しみにやってきました。」私自身もほんの微細ではあるにしても、取るに足らないながらも岩手の方に少しでも好ましい変化でありたい、という気持ちをそこに込めました。

 今回のサポート演奏について私が選ばれたのは、所属バンドのバンドマスターの推薦だと大船渡のバンドマスターから聞きました。それもあって北上市に戻ってからこちらのバンドマスターにメールで報告を入れたところ、返信に「他のバンドのメンバーと交流できてよかった」とありました。随分と私に気配りをしていただいたのだなと感謝した次第です。

 岩手県北上担当のKでした。御拝読いただきありがとうございました。

2021.04.01 | 事務美貌録

第63回投稿 事務美貌録 4月号

 新型コロナウイルスの感染拡大により打撃を受けている観光や飲食業を支援するための対策として、政府や各自治体で様々なキャンペーンが実施されています。秋田市でも昨年、市内在住者を対象にプレミアム付きの「飲食店応援クーポン」が発行されました。

 クーポンは1万円(千円×10枚)の商品券が半額の5千円で販売とかなりお得なクーポンだったので、多くの方が申し込みされていました。私も御多分に漏れず4セットほどしました。折角なので、普段なかなか行けない焼肉屋さんへ行こうと「牛玄亭」を訪れました。クーポン利用期限の最終日だったせいかお店は予約ですでに満席でした。

 コース料理と単品を注文しましたが、どのお肉も料理も美味しく「さすが老舗の精肉店が経営しているお店だけあるな」と思いました。その中でも特に気に入ったのが“牛のテールスープ”です。臭みの無い上品な味わいと、スープに入っている角切牛が美味です。汁物に入っているお肉はとかく脇役になりがちですが、そこにも妥協しない味のこだわりが感じられました。是非また訪れたいと思う焼肉店です。 

 話は変わりますが、先日お昼に会社で取ったお弁当にある発見をしました。ご飯が詰めてあったところに“今日も一日幸せでありますように”と印字されていたのです。今はこういう容器が主流なのかは分かりませんが、食後に“ほっこり”とした日常の一コマでした。以上Iがお届けしました。 

2021.03.01 | 社長だより

社長だより vol.73

 今月も冒頭は「新型コロナウイルス」の経過について記載する事となります。全国的には緊急事態宣言の発出後、感染確認が減少傾向に転じていますが、首都圏では減少の鈍化が問題となっています。一部の地域では緊急事態宣言解除もされており、現在では4都県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)が該当となっている状態です。秋田県内では2月5日以降、感染者が確認されていません。そして3月1日時点で感染者数の累計が268名(症例として累計は269例)で入院者数も3名といった状況です。秋田県内においては新型コロナウイルスの猛威は沈静化している状態だと思われます。しかし、まだまだ予断を許す事の出来ない状況です。このような状況下においても「新型コロナウイルス」は身近に潜んでいると常に意識して、面倒であっても今まで同様に感染防止対策の「マスクの着用」「手洗い(消毒)」「うがい」を確実に行ない、クラスター発生の予防である「三密」を回避した生活「withコロナ」を心掛けましょう。そして絶対に“誹謗中傷”はやめましょう。決して感染された方が悪い訳ではなく、誰にでも感染する可能性はあります。個々人の取組みや意識が感染拡大防止の重要な要素になりますので、今まで同様に充分に注意していきましょう。

 毎回記載していますが、ご自身の家族や生活もある中で未知のウイルス「新型コロナウイルス」と戦い続け、感染者を日々支えて救い続けて頂いている医療従事者並びに関係者の皆様と治療薬やワクチンの開発に尽力して頂いている研究者の皆様、本当に敬服致します。日本国内でも医療従事者に対してワクチンの先行接種が始まりました。未だ逼迫した状況に変わりはありませんが、くれぐれもご自愛下さい。

 ある情報誌を読んでいると「三菱の歴史的明訓」の言葉を目にしました。そのまま当社の創業に深く関わりのある“三菱”についての特集記事を読んでいきました。そこには三菱グループの根本理念である「三綱領(さんこうりょう)~“所期奉公”“処事公明”“立業貿易”」について書かれてありました。この「三綱領」とは1920年、当時の第4代社長であった岩崎小彌太様の訓示をもとに作られたそうです。又、この考え方は三菱の起源である1870年の海運事業を起こした時より受け継がれている考え方だそうです。更に2018年4月には「三綱領」の精神を受け継ぎ、明確にするためにビジョン・ミッションを制定していました。

【三菱グループ三綱領】※【】内は“ビジョン・ミッション”になります。

●『所期奉公』(期するところは社会への貢献)

【事業を通じ、物心共に豊かな社会の実現に努力すると同時に、かけがえのない 地球環境の維持にも貢献する。】

●『処事公明』(フェアープレイに徹する)

【公明正大で品格のある行動を旨とし、活動の公開性、透明性を堅持する。】

●『立業貿易』(グローバルな視野で)

【全世界的、宇宙的視野に立脚した事業展開を図る。】

 恥ずかしながら私はこの「三綱領」について初めて知りました。そして明治時代から真っ先に“社会貢献”を理念としている「三菱グループ」の素晴らしさに感銘を受けました。更には150年経過した今でも創業当初の理念を継承し、進むべき方向を明確にすべく“ビジョン・ミッション”に落とし込んでいる事の凄さを知りました。

 その他には「目先のことしか言わないのはボスであってリーダーではない」「仕事が人を育て、人が仕事を拓く」「失敗しながら成功に近づく」「覚悟だけが成果を生む」など、沢山の歴代の経営陣の言葉がその時代背景や状況を踏まえながら紹介されていました。関連書籍も沢山出版されているようですので、ご興味のある方は読んでみては如何でしょうか。

 当社にも創業当初からの経営理念があります。そして経営理念の中には“地域社会に貢献する”との言葉もあります。当社創業者が旧三菱商事㈱の出身者であった事から経営理念の中に“社会貢献”との思いが込められたのかもしれません。私も創業の精神を忘れずに、経営理念に沿った“ビジョン・ミッション”を策定していこうと強く思いました。

【秋田東北商事株式会社~経営理念】

『メーカーとユーザーの良き仲人役として信頼と技術で地域社会に貢献する』

 長いようで短い1ヵ月。又1ヵ月後に更新致しますので、お付き合いを宜しくお願い致します。

令和3年3月

2021.03.01 | 事務美貌録

第62回投稿 事務美貌録 3月号

【事務美貌録 3月号】

 雪の多かった冬もだんだんと落ち着いてきました。昨年の雪がない冬とは一変して、大雪の冬で秋田市とはいえ東北の冬を思い知らされました。また、コロナウイルスの脅威が始まって一年ほど経ちます。昨年の今頃は、恐怖を感じながらもここまで先の見えない事態になるとは思っていませんでした。様々なイベントや行事が中止・延期となり季節感を感じる間も無く過ぎてしまい、ぽっかりと空いてしまった一年であったように感じます。

 今年は、県外等の遠出はできませんでしたが、1回目の緊急事態宣言後、新たな開拓はなかったものの近場での外食を楽しむことができました。最近は御野場にある仲江戸によく行きます。昔ながらの中華そばで辛味が特徴的です(全部溶かすとかなり辛いです)。値段も安く、提供までの時間がとても早いのもありがたいです。かため(麺)、濃いめ(味)で頼むのが私の定番です。こってり、あっさり問わずどんなものでも好きですが、ここ最近は仲江戸のようなラーメンを欲しています。

 また、ラーメンではないのですがこの時期にとても楽しみにしているものがあります。大仙市刈和野にある「お食事処としま」の「たらこめし」です。どの定食を頼んでもおいしいのですが1月下旬~3月上旬あたりに季節ものとして「たらこめし」を食べることができます。白米の上に自家製のたらこがのっている所謂「たらこご飯」なのですが、絶品です。私の知っているたらこご飯とはまったくの別物で初めて食べた時は衝撃でした。気付けば白米が無くなってしまいます。たらこの入荷状況に依存するそうで、品切れの日もあり提供期間も年によって異なります。今年も食べることができたので満足しています。写真はとり天の定食でご飯をたらこめしにしました。たらこめしは小、中、大とあり写真の大きさは小です。とり天は自家製ポン酢に付けて食べるのですがこれもおすすめです。是非訪れてみて下さい。♂のSでした。

2021.03.01 | エコムジャーナル

エコムジャーナル No.9

 2年前の春先は、土日を迎えると地元の街中を奔走していました。長いようで短い4ヶ月、3度目の投稿となります秋田担当Aです。

 平成30年の晩秋、中学2年時にクラスメイトになってから四半世紀に渡って交流のなかった同級生が我が家を訪ね、「厄年祓・年祝祭の実行委員メンバーに」と思いがけない声を掛けてくれました。

 厄年祓・年祝祭とは、地元の4地区で厄年を迎えた方々(数え61歳の男女・42歳の男性・33歳の女性)が神社で揃ってお祓いを受けると同時に、白寿・米寿・喜寿の年祝を迎えた男女も一堂に会し、6世代の出席者で今後の人生の多幸を祈願する地元の伝統的な大祭です。毎年GW前半に開催していますが、おそらく全国的にほとんど類のないスタイルでしょう。

 この大祭の運営を42歳が務めるのが習わしとなっており、開催の約半年前に1学年先輩(前年の実行委員)から引き継ぎを受けて、開催に向けた段取りを進めます。

 まずは出席者の確認からスタートです。各世代の代表者へ開催要項を伝えて呼び掛けしていただくとともに、4地区にある39町内会長を訪ねて開催案内を町内回覧していただくよう依頼します。そして、同期生へは案内状を発送して出席者を募り、開催の約2ヵ月前となる3月初旬に大体の出席人数が決まります。

 人数が決まれば、次は式典・直会の段取りに入ります。印刷屋にプログラムや席札の製作オーダー、集合写真の撮影に備えて写真屋と打ち合わせ、直会での折箱・飲み物・御神酒・記念品の手配など、できるだけ地域の活性に貢献しようと地元の個人商店あるいは地元に縁のある会社にお願いに歩きます。

 そんな中、ひとつ問題が発生します。先輩方から引き継いだ準備リストに載っている「餅」について、前年まで利用していた地元の和菓子屋が店を畳んでしまったため、それまで「毎年の」と注文していた餅の姿・形が迷宮入り。諸先輩に聞くと、「あんこ入りでねがったが?」「祝事だから紅白だべ?」「鶴の子だったような…」「いや、豆入ってだはずだ」と色とりどり。根強く確認していくと、式典で餅まきに使う直径5センチ程の白い生餅であることがわかり、全員に渡るよう出席者分の個数を用意して一件落着。

 幼少の頃、地元には4~5店の和菓子屋がありましたが、唯一のお店が平成の終わりとともに商売の歴史に幕を閉じました。それぞれのお店に名菓があり、幼少の頃の思い出の味でもあります。大祭が脈々と引き継がれていく一方で、時の流れとはいえ地元の味を次世代に伝えられないことに寂しさを感じた出来事でもありました。

 当日は晴天に恵まれ、集合写真は屋外にて全員で撮影することができました。(雨天時は神殿で2~3組に分かれて撮影します。)式典では120人の出席者が生餅を片手にお祓いを済ませ、直会では世代を越えて酌を交わします。開催にあたって多くの方々から温かいご支援をいただいたお陰もあり、平成最後の厄年祓・年祝祭は賑やかな時間を過ごしながら締め括ることができました。

平成31年4月29日 秋田魁新報より

 大祭後日、実行委員は額の制作を進めます。人ひとりでは持てない大きさの木製の額をやはり地元の建具屋へ依頼し、出席者全員の名前と当日撮影した集合写真を載せた板を額に入れ、6月下旬に神社へ奉納します。神社の神殿には過去19年分の額が飾られています。新しい額が納められると最も古い額(還暦を迎えた世代が42歳の厄年祓で納めた額)と入れ替わる仕組みです。つまり、私たちが納めた額は令和20年の開催をもって取り外されますが、その年に還暦として出席するのが私たちの世代となります。

 額の奉納も終えて秋口を迎えた頃、1学年後輩(翌年の実行委員)に引き継ぎを行い、およそ1年に渡る実行委員の務めは終わります。大正15年にはじまったと言われる地元の伝統的な大祭は、こうして脈々と引き継がれています。しかし、昨年(令和2年)の第95回は状況を鑑みて、やむなく中止となりました。

 これからの実行委員は時世に応じた様式を模索しながら、開催を検討していくことになるでしょう。我慢の時期が続きますが、節目となる4年後の第100回開催を盛大に迎えられるとともに令和以降の世代にも引き継がれ、生まれ育った地元の活性に繋がっていくことを願っております。

2021.02.19 | エコムジャーナル

エコムジャーナル 特別号Vol.1

【しが(すが)】

 朝新聞を取りに郵便受けまで外に出る。珍しくバケツに氷が張っていた。こぶしで軽く突いたが割れない。ひしゃくもがっちりと固まっている。そう言えばこの数日寒かった。バケツをひっくり返しておけば傷まないのにと思いながら無精者はまたもそのままにしておいた。

 子供のころ、朝起きて洗面器に『あるかなきかの薄い氷*』が張っていることがよくあった。そっと指を触れれば、カサカサと弱い音を立てて割れてしまう。湯を入れると“さっ”となくなる。大人になってこの氷を「薄氷」(うすらい)と呼ぶことを知った。「うすらい」は文字通り薄い氷だが、昭和30年代後半だったろうか、八郎潟残存湖でワカサギ釣りをしていた氷がよく割れ、その救出劇が度々ニュースになった。新聞にほっかぶりの古老が祈りにも似た姿で沖を見つめ、立ち尽くす姿があった。昔から『危険なことをたとえて薄氷を踏むというが、薄氷はハクヒョウであってうすらいとは言わない。*』

 冬の漬物に、「なたづけがっこ」がある。私は漬かり過ぎのあめ色になったものが大好物だ。今は現代流「なたづけがっこ」をいただく。子供の時分、母親が桶の「しが」(氷)を割ってどんぶりに盛っていた。今も口元の冷たさが忘れられない。(HD近藤嘉之)

*ことばの歳時記より うすらい 金田一春彦 新潮出版

2021.02.01 | エコムジャーナル

エコムジャーナル No.8

青森Hです。
早いもので新年を迎え1ヶ月が過ぎてしまいました。何もしていないのに時間だけが過ぎてしまい、歳を重ねるごとにその速さは増し驚くばかりです。

昨年はコロナウイルス感染防止のため、全国で軒並みお祭り、イベントが中止となり、青森ねぶた祭も中止となりました。今回のお話しは、そのねぶた製作についてです。

青森ねぶた祭は、祭りが終わったら直ぐ次回にむけ題材、構想等準備が始まるそうです。一般の人が作業の進行を実感するのは観光物産館アスパム(△形のビル)の横に「ねぶた団地」が出現する4月頃だと思います。大きなテントが立ち並び、その中でねぶたが作られます。

 木材の骨組み、手指や刀などの細部を針金で作り、骨組みと組合せ、電気配線を施し、紙を貼っていきます。私は製作途中を見たことはほとんどありません。所属する団体では7月中旬に「開眼式」という神事を行い、その時に初めてその年のねぶたを見ることになります。

 「開眼式」とは作業・運行全般での安全祈願を行うもので、この時ねぶたの眼に墨を入れ、本格的な色付け作業に入ります。そして完成したねぶたを、7月下旬に台車に載せる「台上げ」をします。この代車には照明用に発電機を2台(1台はバックアップらしいです)積んでいます。ここから更に代車を綺麗に化粧し、スポンサーの名前入り提灯を飾り付け完成となり、出陣の準備が整います。

 令和2年のねぶた祭が中止となったため、ねぶた師はねぶた創作の場が無くなり、経済的にも精神面でも非常に厳しい状況に陥りました。そこで、青森ねぶた祭実行委員会では創作の場と収入面を支援しようと、14人のねぶた師合作での特別ねぶたのクラウドファンディングを立上げ、6月24日~8月7日の期間で2,500万円を目標とし、約3,500万円が集まり特別ねぶたを製作することになりました。
ねぶた師14人が1人1体ずつ制作し14体を一つに組み合わせたもので、題材は薬師如来や玄奘三蔵などで幅約9メートル、高さ約5メートル。新型コロナの早期収束を願い、今後のねぶた祭開催への思いを表現しているとのこと。
昨年12月、特別ねぶたは無事完成し青森市の文化観光交流施設「ねぶたの家ワ・ラッセ」に展示されました。今年のねぶた祭りでは運行されるので楽しみです。

おわり

2021.02.01 | 事務美貌録

第61回投稿 事務美貌録 2月号

 2月と言えば立春や春分等「春」という漢字から暖かくなる事をイメージしますが、私の中では一番寒いというイメージです。実際、立春は寒さが1番ピークの時期で、立春をこえると寒さが段々和らいでいくと言われているそうです。私は、2月と言えば節分を思い浮かべます。そこで節分について少し調べた所、節分とは“豆まき”や“恵方巻き”を食べる日というのではなく、季節の分かれ目という意味があり、季節が変わる立春の前日のことを言うそうです。
 又、節分は毎年2月3日だと思っておりましたが、立春が年によって日にちも変わることがある為、それに伴い節分の日にちも変動しているとの事でした。今年の節分は2月2日だそうです。

 先月の社長だよりの中にもありましたが、少し前に朝礼でマスクの話をしました。私が見たテレビでは、不織布のマスクと布制の手作りマスクの比較をしており、不織布のマスクが一番飛沫を防ぐ効果が高いと言っていました。不織布のマスクは、吐き出した飛沫を80%カットし、吸い込んだ飛沫は70%カットするそうです。布マスクでも飛沫を防げるようですので、コロナ対策には有効とも言っていました。
 最近ではいろいろな素材のマスクが出てきており、洗って使えるマスクの種類も増えております。息がしづらい物の方が効果は高いそうですが、個人的には布製のマスクが一番好きです。布製のマスクの中でも洗濯機で洗え、アイロンがいらないものが理想的です。最近買ったマスクは、GUのマスクとファミリーマートで売っていたpumaのマスクです。
 まだまだマスク生活が続きますので、普段は布マスクを使用し、病院に行く場合は不織布マスクを使う等、状況やシチュエーションに合わせてマスクも使い分けていこうと思います。 

 昨年に引き続き今年もコロナの年になりそうですが、昨年はどこへも外出しない生活を送った為、雪がなくなったら運動不足解消の為、少し近所を歩いてみようと思います。歩く時は正しい姿勢で、呼吸は2回吐いて1回吸いながら歩くといいというのをどこかで見たので、歩きやすくなったら少し意識して歩くようにしたいと思います。今年は特に雪が多く、風も強い日が多い感じがします。まだまだ寒さと雪が続きますが、早く雪がなくなればいいのにと思う“ま”でした。

2021.02.01 | 社長だより

社長だより vol.72

 今月も冒頭は「新型コロナウイルス」の経過について記載する事となります。全国的には感染確認が増加傾向にあり、今年になって政府から2度目の緊急事態宣言が段階的に発出され、現在では11都府県が該当となっています。当初は2月7日までの期間とされていましたが、1ヵ月延長との報道もあります。秋田県内では秋田市や横手市の医療機関においてクラスターが発生して、連日感染者が確認されて2月1日時点で感染者数の累計が260名(症例として累計は261例)となっています。決して感染された方が悪い訳ではなく、本当に誰にでも感染する可能性はあります。「新型コロナウイルス」は身近に潜んでいると常に意識して、面倒であっても今まで以上に感染防止対策の「マスクの着用」「手洗い(消毒)」「うがい」を確実に行ない、クラスター発生の予防である「三密」を回避した生活「withコロナ」を心掛けましょう。個々人の取組みや意識が感染拡大防止の重要な要素になりますので、充分に注意していきましょう。

 そして毎回記載していますが、ご自身の生活もある中で未知のウイルス「新型コロナウイルス」と戦い続け、感染者を日々支えて救い続けて頂いている医療従事者並びに関係者の皆様と治療薬やワクチンの開発に尽力して頂いている研究者の皆様、本当に敬服致します。日本国内でもワクチン接種が間もなく可能となると報道されています。まだまだ逼迫した状況ではありますが、くれぐれもご自愛下さい。

 つい先日「秋田県の人口が94年ぶりに95万人を割り込んだ」とのニュースを見ました。昨今“人口減少”“少子高齢化”のキーワードはよく耳にします。秋田県のみならず日本全国的に環境の変化として直面している事実です。しかし、私を含め多くの人があまりピンときていないのも事実だと思います。そこで“人口減少”“少子高齢化”について、秋田県の現実・将来予測を調べてみました。「国立社会保障・人口問題研究所」では2017年に“将来推計人口”を都道府県ごとに予測算出していました。2020年~2045年を5年ごとに予測してしたデータを抜粋して下記に記します。

 2020年のデータについては、2017年に予測されたデータと2020年12月1日時点での実数を比較しています。(秋田県公式HPに記載のあったデータを引用し、予測より減少していれば“↓赤字”、予測より増加していれば“↑黒字”で明記しています)大きな差が生じていない事から、この予測が大袈裟ではない事が理解出来ます。この予測から24年後の2045年には秋田県の人口が601,649人となり、更に高齢化率(人口に占める65歳以上の割合)が50.1%となっています。
『秋田県では25年で人口が約35万人減少して約60万人となり、更に2人に1人が65歳以上』という事になります。更に各市町村単位で見ていくと、よりリアルに“人口減少”“少子高齢化”についての事実を理解出来ます。皆さんはこのデータを見てどのように感じて、どのように考えましたか。

 私は衝撃を受けました。と同時に以前から環境の変化として取り上げられている“人口減少”“少子高齢化”をしっかり理解していない事に気付かされました。一般的に人口減少が進めば税収は減り、地域経済も低迷する事が予測されます。又、少子高齢化が進めば労働力の確保が難しくなったり、必要とされる事業や業務にも変化が起こる事が予測されます。まだ他にも沢山の事柄が考えられます。そしてこの環境の変化に歯止めをかけるべく、行政や各種団体などが様々な取り組みを実施して改善を行なっている事は認識しています。しかし今回のデータ(推計)も1つの事実です。しっかりと理解して受け止めて、想定して考えていかなければいけないと強く感じさせられました。
 今回は“人口減少”“少子高齢化”をしっかりと理解する(理解を深める)為に1つのデータを皆さんにご紹介しました。私はこのデータを見て、より現実的に直面している事実について理解を深める事が出来ました。やはり、しっかりと理解する(理解を深める)為には様々なデータを活用する事が重要で必要な事だと改めて実感させられました。そして2045年、当然65歳以上になっている自分自身がどうしているのか、一抹の不安を感じました。

 長いようで短い1ヵ月。又1ヵ月後に更新致しますので、お付き合いを宜しくお願い致します。

令和3年2月

2021.01.05 | 社長だより

社長だより vol.71

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。本年が良い年になりますように心からお祈り致します。

 2021年も何卒宜しくお願い致します。今年は「丑(うし)年」になります。干支「丑(うし)年」の意味については諸説様々ありますが、その中の1つとして『牛は昔から食料としてだけでなく、農作業や物を運ぶ時の労働力として、人間の生活に欠かせない動物でした。勤勉によく働く姿が“誠実さ”を象徴し、身近にいる縁起の良い動物として十二支に加えられたようです。また“紐”という漢字に“丑”の字が使われており、“結ぶ”や“つかむ”などの意味を込めたとも考えられた』そうです。私自身、今年も何事に対して“誠実に”向き合っていこうと思います。
 又、牛は神様とも言われていて学問の神様の菅原道真をまつる天満宮には丑(牛)の像が置かれているそうです。これは『菅原道真が丑年だった』『道真が暗殺されそうになったところを飼い牛が救った』『道真の遺体を運んでいるときに牛が座り込んで動かなくなったのでそこに埋葬した(その場所が太宰府天満宮)』など、牛と道真にまつわる様々な言い伝えがあったり、黙々と働く牛の様子が道真の教えに通ずるものがあったりする事から、牛を神の使いとして祀っているとも言われているそうです。大宰府天満宮や京都の北野天神にはいくつか牛の像があるそうですが、どの牛も座り込んだ姿をしているそうです。更に仏教が生まれたインドでは牛は神様として大切にされているそうです。牛には神に近い尊いイメージがあると言われているそうです。いずれにしても今年2021年の干支“丑(牛)”が神様に近いとされるのであれば、縁起の良い1年になる事を期待します。

 今年最初も「新型コロナウイルス」の経過について記載致します。秋田県内では年末年始にかけて毎日のように感染が確認されて、1月4日時点で感染者数の累計が148名(症例として累計は149例)となっています。秋田県内ではクラスターの発生があり、直近の半月で感染確認の累計が1.5倍に増えています。全国的には感染者が増加傾向で1日の感染者確認が3000名を超える日が続くなど、いわゆる“第3波”で今までで最大の感染拡大と言える状況となっており、政府では再び緊急事態宣言の発動を検討しています。しかし感染された方や濃厚接触者の方が決して悪い訳ではありません。どんなに感染防止対策を講じていても誰もが感染してしまう状況です。又、年始は新年会や挨拶廻りなど、人と接する機会が多い時期です。今まで同様に感染防止対策の「マスクの着用」「手洗い(消毒)」「うがい」を確実に行ない、クラスター発生の予防である「三密」を回避した生活「withコロナ」を心掛けましょう。個々人の取組みや意識が感染拡大防止の重要な要素になりますので、充分に注意していきましょう。

 そして毎回記載していますが、ご自身の生活もある中で年末年始休暇も返上して、未知のウイルス「新型コロナウイルス」と戦い続け、感染者を日々支えて救い続けて頂いている医療従事者並びに関係者の皆様と治療薬やワクチンの開発に尽力して頂いている研究者の皆様、本当に敬服致します。引き続き逼迫した状況ではありますが、くれぐれもご自愛下さい。

 現在のコロナ禍では当たり前となった“マスクの着用”ですが、主として“飛沫防止”と“感染防止”の役割があります。1つ目の“飛沫防止”についてですが、マスクを着用する事によって約70%の飛沫を防ぐ事が可能となるそうです。2つ目の“感染防止”についてはマスクを着用する事によって約40%の感染リスクを減少させる事が可能となるそうです。どちらも効果が充分にある事が確認されています。皆さん是非、マスクの着用を心掛けましょう。
 1人ひとりが新型コロナウイルス感染防止に“誠実に”向き合い、日々の生活を過ごす事が最大の感染防止対策になると思います。又、その結果として医療従事者や関係者の負担軽減に繋がります。新型コロナウイルスの解明、治療薬の開発やワクチンの運用となるまで感染防止対策をしっかりと行なっていきましょう。そして1日でも早く、コロナ禍以前の平穏で自由な日々の生活が過ごせる事を願っています。

 長いようで短い1ヵ月。又1ヵ月後に更新致しますので、お付き合いを宜しくお願い致します。

令和3年1月